食品安全関係情報詳細
| 資料管理ID | syu04530640314 |
| タイトル | ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)、缶のエポキシ油脂コーティングに関して情報提供 |
| 資料日付 | 2016年7月29日 |
| 分類1 | - |
| 分類2 | - |
| 概要(記事) | ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)は7月、缶のエポキシ油脂コーティングに関して情報提供した(2016年4月15日付けBfR意見書 No.022/2016)。概要は以下のとおり。 1.缶入りの油分の多い食品(oily foods)は、多量摂取する消費者への健康影響がもたらされるレベルの環状ジビスフェノールAジグリシジルエーテル(Cyclo-di-BADGE:CdB)を含む可能性がある。これは、BfRが、缶詰の油漬けの魚に関するデータについて評価を行った結果である。 CdBは、ビスフェノールA(BPA)及びBPAジグリシジルエーテル(BADGE)を含む分子である。缶及びチューブの内部コーティングなどに使用されるエポキシ樹脂の製造における副産物として生成する。 また、エポキシ樹脂から食品へ移行する場合がある。既に2010年に、スイスで、食品中のCdB含有量の測定が行われた。それ以来、状況に変化はない。即ち、CdBの食品への移行に関する毒性学的基準値は導き出されていない。 BfRは、毒性学的データが入手できなかったことから、リスク評価では、CdBの毒性に関するコンピューターを活用したシミュレーションを用いた。 油漬けの缶詰食品は、通常の摂取量では健康影響は予想されない。しかし、BfRは、同じ製品だけを多量摂取する場合には、CdBによる健康に長期的な有害な影響の可能性があると考える。 これを考慮し、BfRは、油漬け食品の缶詰にコーティングが今後も継続されるのを前提として、移行の安全性を確認するための遺伝毒性及び亜慢性毒性に関する実験データの充実が必要であると提言する。 2.リスク評価の対象 BfRは、CdBによる健康影響評価を行い、ドイツ化学獣医学検査局(CVUA-MEL)による研究結果を参照した。油漬けの缶詰の魚において、最大約2mg/食品のCdBを含んでいた。 3.結果 CdBの毒性学的基準値は導き出せていない。当初、欧州食品安全機関(EFSA)の基準では、50μg/kg食品以下での移行は容認できるとされた(EFSAガイドライン、2008年)。Cramer class IIIに分類されるCdBは、90μg/日の摂取量まで容認できるとされた。 この量は、平均的な摂取習慣では到達しないが、特定の食品を多量に長期間摂取すれば超過し、有害な健康影響が考えられる。 4.潜在的なハザード EFSAは、BPA及びBADGEの2種類の出発物質に関して評価を行った。BPAの暫定耐容一日摂取量(t-TDI)である4μg/kg体重が設定された(EFSA、2015年)。BADGE及びその誘導体BADGE-H20及びBADGE-2H20に関しては、TDIを150μg/kg体重と設定した(EFSA、2005年)。 CdBはin vitro試験では細胞毒性が示されている。遺伝毒性及び発がん性試験は無い。コンピューターによる構造活性相関(QSAR)予測法では、CdBには発生毒性も発がん性も無かった。経済協力開発機構(OECD)のツールでは、CdBはCfamer class IIIに分類されることから、一日許容摂取量(ADI)は1.5μg/kg/体重又は90μg/人(通常の食品摂取量、体重60kgを想定)とされた。 EFSAの評価基準に基づき(EFSAガイドライン、2008年)、BfRは、CdBを含む製品に関する諮問委員会と協議し、50μg/kg食品までは暫定的に容認できるとの評価を行った。 BfRは、CdBの経口投与試験及び高濃度(50μg/kg食品超)での移行に関する更なるトキシコキネティクス及び毒性データは持ち合わせていない。腸管吸収に関するコンピュータによるモデルでは、50%超が吸収されることが示された。 5.ばく露 CVUA-MELは、CdBの分布に関して、魚の缶詰30缶について調査を行った。分散液液マイクロ抽出(Dispersive liquid-liquid microextraction:DLLME)により食品からCdBを抽出後、高速液体クロマトグラフィー蛍光検出(HPLC-FLD)PR18カラムを用いた(method 1)。多量の検体には通常分析用カラムを用いた(method 2)。CdBの最高濃度は、1 ,893μg/kg食品(method 1)及び2 ,006g/kg食品(method 2)であった。検体の40%からCdBが検出された(30検体中12検体)。 この意見書の全文(ドイツ語、5ページ)は以下のURLから入手可能。 http://www.bfr.bund.de/cm/343/epoxidharz-beschichtungen-von-konservendosen-stoffuebergaenge-in-oelhaltige-lebensmittel-sind-moeglich.pdf |
| 地域 | 欧州 |
| 国・地方 | ドイツ |
| 情報源(公的機関) | ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR) |
| 情報源(報道) | ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR) |
| URL | http://www.bfr.bund.de/cm/349/epoxide-resin-coatings-of-cans-substance-transfer-to-oil-containing-foods-possible.pdf |
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