食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04530080301
タイトル 論文紹介:「飲用水中のマンガン量並びに10歳時における認知能力及び行動:前向きコホート研究」
資料日付 2016年7月22日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  Environmental Health Perspectives(7月22日電子版)に掲載された論文「飲用水中のマンガン量並びに10歳時における認知能力及び行動:前向きコホート研究(Manganese in Drinking Water and Cognitive Abilities and Behavior at 10 Years of Age: A Prospective Cohort Study)、著者S.M.Rahman(Institute of Environmental Medicine
, Karolinska Institutet
, スウェーデン)ら」の概要は以下のとおり。
 背景:横断的研究において、高いマンガン濃度の飲用水により、神経発達障害が示されてきたが、潜在的な感受性の高いばく露のウィンドウ(windows)は知られていない。
 目的:胎児から学齢時までの子供の認知能力(cognitive abilities)及び行動における、飲用水中のマンガンの影響を評価すること。
 方法:筆者らは、バングラデシュの農村の1
,265人の10歳児において、ウェクスラー知能検査第4版を使用して認知能力及びStrengths and Difficulties Questionnaire (SDQ)を使用して行動を評価した。妊娠期間中並びに子供が5歳及び10歳時の飲用水中のマンガン量を誘導結合プラズマ質量分析計で測定した。
 結果:妊娠期間中の飲用水中のマンガン濃度は、0.001mg/L~6.6 mg/Lの範囲で、平均は0.20 mg/L、10歳時では0.001mg/L~8.7 mg/Lの範囲で、平均が0.34 mg/Lであった。
 多変量補正線形回帰分析では、低いヒ素へのばく露の子供に限定すると、飲料水のマンガンのばく露は、子供たちの認知能力と全く関連していなかった。性別による分類では、出生前の飲用水のマンガンばく露量が3mg/L未満は、男児ではなく、女児において認知能力の測定結果と正の関連があることを示した。あらゆる時点における飲料水のマンガン量は、特に男児において、増加する素行問題(conduct problems)のリスクと関連していた。それと同時に、出生前の飲用水のマンガン量は、男児において、情緒問題(emotional problems)のリスクの減少と関連していた。飲料水のマンガン量は、女児では、主に、向社会的スコアの低さと関連していた。
 結論:高い(elevated)出生前の飲料水のマンガンへのばく露量は、女児において認知機能(cognitive function)と正の関連を示し、一方、男児には影響を及ぼさないように思われる。しかしながら、若年期の(early-life) 飲料水のマンガンへのばく露は、子供の行動に有害な影響を及ぼすように思われる。
地域 その他
国・地方 その他
情報源(公的機関) その他
情報源(報道) Environmental Health Perspectives
URL http://ehp.niehs.nih.gov/ehp631/
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