食品安全関係情報詳細
| 資料管理ID | syu04520380160 |
| タイトル | 英国食品基準庁(FSA)、医療・介護施設向けにリステリア症リスク低減のためのガイダンスを公表 |
| 資料日付 | 2016年6月30日 |
| 分類1 | - |
| 分類2 | - |
| 概要(記事) | 英国食品基準庁(FSA)は6月30日、医療・介護施設向けにリステリア症のリスク低減のためのガイダンスを公表した。概要は以下のとおり。 1.このガイダンスは、医療機関及び介護施設における脆弱者集団のリステリア症感染リスク低減の一助となることを意図している。また、当該ガイダンスは、これらの施設が、そのまま供される非加熱喫食用(ready-to-eat:RTE)食品中のListeria monocytogenesのリスクの低減のために実施すべき手順を決定する一助となること、また、食品業界における優良慣行を補完することを意図している。 2.主な内容 1)第1章より抜粋 1)-1.リステリア症とは? Listeria monocytogenesという細菌が原因となる疾病である。リステリア症は、発生は比較的稀であるが、脆弱者集団に対して非常に重篤となる場合があり、他の病原菌による感染と比べて、入院率及び死亡率は高い。 1)-2.L. monocytogenesが懸念となる理由 ・環境に広範囲で存在する:L. monocytogenesは、植物、生の食品、土壌、水及び動物の糞便から検出される可能性がある。また、食品の加工においても生存が可能である。 ・バイオフィルム:L. monocytogenesは、表面に付着し、粘液性の物質と一体化することが可能であり、粘着してバイオフィルムを形成する。このバイオフィルムは、通常は目に見えない。一旦バイオフィルムが形成されると除去は困難であり、洗浄及び消毒に対して抵抗性を持つ。調理の下準備においてバイオフィルムと接触した食品は汚染される。 ・増殖:他の多くの病原体と異なり、L. monocytogenesは、増殖速度は遅いものの、冷蔵庫内の温度を含む低温での増殖が可能である。また、L. monocytogenesは、低酸素環境で増殖する能力を有する。 ・生存及び耐性:L. monocytogenesは、冷凍しても生存し続ける可能性があり、塩分に強い。 1)-3.脆弱者集団に特にリスクとなる食品 魚では、くん製魚、加熱調理済みの貝類、パテなど。肉では、加熱調理済みの肉/家きん肉、塩漬肉など。殺菌済み/未殺菌チーズでは、柔らかい青かびチーズ、かびで熟成させたソフトチーズなど。下準備済みの食品では、予め包装したサンドイッチ類、下準備済みのサラダ類、メロンを含む一部のカットフルーツなど。 1)-4.食品が持ち込まれる経路 医療機関及び介護施設は、法律により安全な食品の提供を義務付けられているが、脆弱者集団が食品及び飲料を入手する複数のルート/経路が存在する場合がある。 例えば、i)キッチン又は集中調理室から病棟、食堂、デイケアルームなどに供給される食品、ii)臨時レストラン、ファストフードの売店、コーヒーショップ及びボランティア団体による臨時店舗、iii)患者、入居者及び来訪者が持ち込む食品、iv)その他(食事お届けサービス及び弁当)、v)自動販売機。 2)第2章より抜粋 2)-1.交差汚染 生の食品はL. monocytogenesによる汚染の可能性があることから、医療機関/介護施設は、生の食品からRTE食品への直接的/間接的交差汚染を制御する適切な方法を実践すべきである。例えば、L. monocytogenesが外皮から果肉に移行するリスクを最小限にするために、果実(メロンなど)は切る前に外側を洗浄する、などである。 3)第4章より抜粋 3)-1.患者/来訪者が持ち込む食品 患者/入居者及び来訪者は、自宅などから食品を持ち込みたいと考える。医療機関/介護施設は、この点について適切な管理方針を持ち、脆弱者集団のために持ち込まれる食品に関する適切な助言を提供すべきである。持ち込まれる食品は、下準備、取扱い、運搬、保存が不適切な場合に、一部の脆弱者集団に対するリスクが増大する可能性があるからである。 3)-2.微生物学検査 危害分析重要管理点(HACCP)の原則に基づく堅固な食品安全マネジメントシステム(FSMS)は、安全な食品に繋がるはずである。食品安全は、微生物学試験の実施により保証されるものではなく、効果的な管理が実施されていることに焦点が当てられるべきである。しかし、微生物学試験の実施及び環境の浄化は、FSMSがL.monocytogenesの管理に効果的であると立証する有用なツールである。 このガイダンス「脆弱者集団のリステリア症感染リスクを低減するために:医療機関及び介護施設のための手引き」(43ページ)は以下のURLから入手可能。 http://www.food.gov.uk/sites/default/files/listeria-guidance-june2016.pdf |
| 地域 | 欧州 |
| 国・地方 | 英国 |
| 情報源(公的機関) | 英国食品基準庁(FSA) |
| 情報源(報道) | 英国食品基準庁(FSA) |
| URL | http://www.food.gov.uk/news-updates/news/2016/15253/listeriosis-guidance-published |
利用上の注意事項
本データベースに掲載された情報の利用の際は、以下1、2をご理解ください。ご利用に当たって、以下3に同意したものとみなします。1 情報の収集・要約・翻訳について
(1) 掲載情報は、食品安全に関係する国際機関や国内外の政府機関等の公式ウェブサイト等から収集しています。ただし、すべての国や関係機関を網羅し、また各機関が公表しているすべての情報を収集しているわけではありません。(2) 掲載情報は、発信元の機関から提供されている情報の趣旨を出来る限り改変しないよう翻訳・要約しています。
(3) 掲載情報の翻訳には、細心の注意を払っているが、誤訳や間違いを含む可能性があります。掲載情報と情報発信元の文章に相違がある場合は、情報発信元の文章が常に優先されます。
(4) 掲載情報は、情報収集時点のものであり、その後の新たな知見等により更新されている可能性があります。情報元のURLや記事内のリンクについては、リンク切れとなっている場合があります。
(5) 食品安全委員会が行った翻訳及び要約内容について、情報発信元の機関に確認は行っておりません。
2 掲載情報と食品安全委員会の立場について
(1) 食品安全委員会は、国際機関、海外の政府機関や研究機関の情報をありのままにわかりやすく提供することがリスクコミュニケーションに資するものと位置付け、発足以来、本データベースを運用しています。(2) 本データベースは、海外の評価機関、研究機関の公表情報を翻訳・要約・集約したものであり、食品安全委員会としては、掲載情報の内容を検証しておらず、具体的には、その正誤及び真偽を一切確認していません。また、科学的な観点からの正確性を保証するものではありません。
(3) 本来は、収集された情報に対し食品安全委員会としての見解を付与しデータベースに掲載することが最善ではありますが、日々収集される情報1つ1つの内容を確認・検証し、食品安全委員会としての見解をまとめることは不可能であることから、やむを得ず情報発信元の情報をそのまま掲載しております。
(4) このため、掲載されている情報に記載されている意見・見解・主張は、情報発信機関又はその情報内で取り上げられている機関等によるものであり、食品安全委員会の考え方と異なる場合があります。
3 利用者の責務
(1) 情報の利用に当たっては、必ず利用者自らが情報発信元の公式サイト等で最新の情報を確認し、利用者自身の責任で行うこと。専門的又は法的な判断が必要な場合には専門家に相談するなどにより最新の正確な情報を入手すること。(2) 2(2)~(4)のとおり、掲載されている情報は、
① 食品安全委員会として内容の正誤及び真偽を一切確認しておらず、
② 食品安全委員会の考え方とは異なる場合があることから、これを食品安全委員会の発信する情報として引用・転用することはせず、情報発信元の情報を直接、当該情報発信者のルールに基づき引用・転用すること。
(3) 情報発信元の情報に誤り等があることや、掲載情報の利用によって生じたいかなる損害や不利益についても、食品安全委員会は一切の責任を負わないこと。
