食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04520090301
タイトル 論文紹介:「米国環境保護庁(USEPA)のMAMA研究における、母乳及び血清中のポリ臭化ジフェニルエーテル類(PBDEs):新生児のばく露量のモデル化予測及びリスク評価の検討」
資料日付 2016年7月12日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  Environmental Health Perspectives(2016年7月12日電子版)に掲載された論文「米国環境保護庁(USEPA)のMAMA研究における、母乳及び血清中のポリ臭化ジフェニルエーテル類(PBDEs):新生児のばく露量のモデル化予測及びリスク評価の検討(Polybrominated Diphenyl Ethers in Human Milk and Serum from the US EPA MAMA Study: Modeled Predictions of Infant Exposure and Considerations for Risk Assessment)、著者S.A. Marchitti(ORISE Fellow
, National Exposure Research Laboratory
, U.S. EPA
, 米国)ら」の概要は以下のとおり。
 背景:米国の女性におけるポリ臭化ジフェニルエーテル類(PBDEs)の血清中濃度は、世界で最も高い集団の1つであると考えられている。しかしながら、血清中及び母乳中のPBDEsの分配比並びにこのことがどのように新生児へのばく露に影響するかに関する情報は、わずかである。
 目的:USEPAのMAMA研究に参加した34人の女性の、対を成す母乳及び血清検体中のPBDEs量を測定した。血清中のPBDEs量から母乳中のPBDEs量を予測する計算モデル(computational models)を評価した。
 方法:ガスクロマトグラフィー同位体希釈高分解能質量分析計を使用して検体を分析した。測定した母乳中のPBDEs量をモデル化予測値と比べ、母乳中のPBDEs量及び米国集団の新生児の摂取量を予測するため、この計算モデルを米国国民健康栄養調査(NHANES)の血清データに適用した。
 結果:大部分のPBDEsが、血清及び母乳検体中で検出可能であった。BDE-47は、血清中で平均18.6ng/g脂質、母乳中で31.5 ng/g脂質で最も高濃度であり、BDE-28は、母乳/血清の分配比が2.1±0.2で最も高い分配比であった。浄化作用(depuration、訳注:母乳を通じて母体から環境化学物質が除去される)のエビデンスは見られなかった。計算予測モデルは高い信頼性を示し、2007年から2008年時点で、米国の母乳中のBDE-47、BDE-99及びBDE-100の濃度は減少しているが、BDE-153は上昇しているように考えられる。BDE-99及びBDE-153の予測した新生児の摂取量は、それらの参照用量(RfD)を下回ったが、BDE-47ではRfDを上回った。
 結論:USEPAのMAMA研究における、女性の母乳中及び血清中のPBDEs量及び分配比を初めて示した。即ち、血清中の濃度を使用して、母乳中のPBDEs量のモデル化予測は、米国の新生児のPBDEsへのばく露量を推定するのに有効な方法であると考えられる。
地域 その他
国・地方 その他
情報源(公的機関) その他
情報源(報道) Environmental Health Perspectives
URL http://ehp.niehs.nih.gov/ehp332/
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