食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04520030301
タイトル 論文紹介:「出生後早期のマンガンへのばく露は、成体ラットになって、選択的及び集中的注意並びに覚醒制御の恒久的な障害を引き起こす」
資料日付 2016年7月6日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  Environmental Health Perspectives(2016年7月6日電子版)に掲載された論文「出生後早期のマンガンへのばく露は、成体ラットになって、選択的及び集中的注意並びに覚醒制御の恒久的な障害を引き起こす(Early Postnatal Manganese Exposure Causes Lasting Impairment of Selective and Focused Attention and Arousal Regulation in Adult Rats)、著者S.A. Beaudin(Department of Microbiology and Environmental Toxicology
, University of California
,Santa Cruz
, 米国)ら」の概要は以下のとおり。
 背景:子供及び若者の研究では、発達早期(early developmental)のマンガンへのばく露と不注意、衝動性、多動性及び反抗行動の関連が示されているが、データの相関する特質及び通常限定された対照群の潜在的交絡因子により因果関係を調べることは難しい。
 目的:出生後早期のマンガンの経口投与によるばく露が、成体になって、恒久的な注意及び衝動制御障害を引き起こすかどうか並びに継続した生涯に渡るマンガンへのばく露がそれらの影響を悪化させるかどうかを、環境中のマンガンばく露のラットモデルを使用して調べること。
 方法:出生直後のラットに、出生後1日目から21日まで又は出生後1日目から192日目まで、0mg /kg体重/日、25mg /kg体重/日及び50mg /kg体重/日のマンガンを経口投与でばく露させた。成体になってから、5-選択反応時間課題(5-choice serial reaction time task:5-CSRT)を使用して、一連の学習及び注意課題について調べた。
 結果:出生後早期のマンガンへのばく露は、注意への備え(attentional preparedness)、選択的注意及び覚醒制御における障害により注意の機能障害を引き起こしたが、一方、連想学習能力(associative learning ability)及び衝動制御は免れた。これら障害の存在及び程度は、マンガンの用量及びばく露期間によって異なった。
 結論:今回の研究は、発達期のマンガンへのばく露が、集中的及び選択的注意並びに覚醒制御における恒久的な障害(impairments)を引き起こす可能性を示し、障害の特性を特定した最初の研究である。これらの知見は、認知機能(cognitive functioning)における注意の重要性及び覚醒制御(arousal regulation)を考えると、ヒトにおいて発達期のマンガンへのばく露の有害影響についての懸念を実証した。
地域 その他
国・地方 その他
情報源(公的機関) その他
情報源(報道) Environmental Health Perspectives
URL http://ehp.niehs.nih.gov/ehp258/
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