食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04510750149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、ビタミンB6の食事摂取基準に関する科学的意見書を公表
資料日付 2016年6月24日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は6月24日、ビタミンB6(vitamin B6)の食事摂取基準(Dietary Reference Values: DRVs)に関する科学的意見書(2016年4月21日採択、79ページ、doi: 10.2903/j.efsa.2016.4485)を公表した。概要は以下のとおり。
1. 欧州委員会(EC)からの要請を受けて、EFSAの「栄養製品、栄養及びアレルギーに関する科学パネル」(NDAパネル)は、ビタミンB6のDRVsを算定する。
2. NDAパネルは、ピリドキサール-5’-リン酸(pyridoxal 5’-phosphate: PLP)の血漿中濃度がビタミンB6のDRVsの算定に適した栄養状態の生体指標であると考える。NDAパネルは、(人口集団の平均値としての)PLPの血漿中濃度30nmol/Lが、十分なビタミンB6の栄養状態の指標であると考え、このカットオフ値(※1)を平均必要量(Average Requirements: ARs)の設定に使用することを提案する。変動係数(coefficient of variation: CV)を10%とする前提で、成人及び小児についての集団別参照摂取量(Population Reference Intakes: PRIs)を算定する。
3. 女性について、ARを1.3mg/日、PRIを1.6mg/日と設定する。男性については、女性についてのARから相対成長率(allometric scaling)を用いて、ARを1.5mg/日と算定し、PRIを1.7mg/日と設定する。生後7~11か月の全ての乳児については、相対成長率に基づく2つの外挿手法(生後6か月まで完全母乳育児の乳児におけるビタミンB6の推定摂取量からの上方外挿及び成人についてのARsに成長係数を適用した下方外挿)の結果を平均して、目安量(Adequate Intake: AI)(※2)を0.3mg/日と設定する。全て小児についてのARsを、成人についてのARsから相対成長率及び各成長係数を用いて算定する。7~14歳の男女児についてのARsは、0.5~1.2mg/日の範囲である。15~17歳児について、NDAパネルは、成人と同じARsを算定する。15~17歳児についてのPRIsは、0.6~1.7mg/日の範囲である。相対成長率によるARsの外挿には、基準体重の差を考慮した。
4. 妊婦及び授乳婦については、胎児組織及び母体組織によるビタミンB6の取り込み並びに母乳を介した損失に基づく追加の必要量を考慮し、PRIsを1.8mg/日及び1.7mg/日とそれぞれ算定する。
(訳注)
※1:カットオフ値は、検査結果の陽性と陰性を分ける数値である。
※2:目安量は、推定平均必要量・推奨量を算定するのに十分な科学的根拠が得られない場合に設定される指標で、ある性・年齢層に属する人々が、良好な栄養状態を維持するのに十分な量である。
 更新した本意見書に反映されたビタミンB6のDRVsに関する科学的意見書案に係る意見公募の結果についての技術的報告書(2016年5月20日承認、14ページ)は、以下のURLから入手可能。
https://www.efsa.europa.eu/sites/default/files/scientific_output/files/main_documents/1035e.pdf
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL https://www.efsa.europa.eu/sites/default/files/scientific_output/files/main_documents/4485.pdf
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