食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04490010301
タイトル 論文紹介:「出生前のパーフルオロ化合物へのばく露と臍帯血中のグルココルチコイド及び男性ホルモンの関連:北海道での調査」
資料日付 2016年5月24日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  Environmental Health Perspectives(2016年5月24日電子版)に掲載された論文「出生前のパーフルオロ化合物へのばく露と臍帯血中のグルココルチコイド及び男性ホルモンの関連:北海道での調査(The Association of Prenatal Exposure to Perfluorinated Chemicals with Glucocorticoid and Androgenic Hormones in Cord Blood Samples: The Hokkaido Study)、著者H.Goudarzi、R.Kishi(Center for Environmental and Health Sciences
, Hokkaido University
, 日本)ら」の概要は以下のとおり。
 背景:パーフルオロ化合物(PFCs)は、コレステロールの恒常性をかく乱させる。全てのステロイドホルモンはコレステロールに由来し、グルココルチコイド及び男性ホルモン(androgenic hormones)といったステロイドホルモンは、幾つかの生体機能を仲介する。しかしながら、これらステロイドホルモンの恒常性に関するパーフルオロ化合物の子宮内での影響は、ヒトでは十分にはわかっていない。
 目的:筆者らは、出生前のパーフルオロオクタンスルホン酸(PFOS)及びパーフルオロオクタン酸(PFOA)へのばく露と臍帯血中のグルココルチコイド及び男性ホルモン間の関連を調べた。
 方法:筆者らは、2002年7月から2005年10月に札幌における病院をベースにした出生コホート研究を行った。今回の研究には合計で185組の母子が参加した。母親の血清検体中のPFOS及びPFOAレベルは、液体クロマトグラフィー連結タンデム質量分析計(LC-MS-MS)を使用して測定した。臍帯血中のコルチゾール及びコルチゾンといったグルココルチコイド並びにデヒドロエピアンドロステロン(DHEA)及びアンドロステンジオンといった男性ホルモンも同様な方法で測定した。
 結果:可能性のある交絡因子の調整後、グルココルチコイドのレベルは、PFOAばく露ではなく、出生前のPFOSばく露と用量-反応関係のあることを見出した。出生前のPFOSばく露レベルにより4つのグループに分けた中で、コルチゾール及びコルチゾン濃度は、最も低いグループに比べ最も高いグループの乳児において、それぞれ、-23.98ng/mL及び-63.21ng/mLで、より低かった。PFOSばく露レベルの最も高いグループは最も低いグループに比べ、DHEAレベルが1.33 ng/mLより高い、正の関連を示し、一方、PFOAばく露は、DHEAレベルと負の関連を示した。筆者らは、PFCsとアンドロステンジオンのレベル間に有意な関連を見出せなかった。
 結論:今回の結果は、出生前のPFCsへのばく露が、臍帯血中のグルココルチコイド及びDHEAのレベルと有意に関連していることを示した。
地域 その他
国・地方 その他
情報源(公的機関) その他
情報源(報道) Environmental Health Perspectives
URL http://ehp.niehs.nih.gov/ehp142/
(※注)食品安全関係情報データベースに関する注意事項
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。