食品安全関係情報詳細
| 資料管理ID | syu04470040149 |
| タイトル | 欧州食品安全機関(EFSA)、植物油類及び食品中の加工汚染物質類のリスク評価に関する報道発表資料を公表 |
| 資料日付 | 2016年5月3日 |
| 分類1 | - |
| 分類2 | - |
| 概要(記事) | 欧州食品安全機関(EFSA)は5月3日、植物油類及び食品中の加工汚染物質類のリスク評価に関する報道発表資料を公表した。概要は以下のとおり。 1. パーム油から見出された(しかし、その他の植物油類、マーガリン類及び一部の加工食品からも見出されている)グリセロール(glycerol)を主成分とする加工汚染物質類が、これらの食品の全ての若齢群における平均的摂取者及び全年齢群における高摂取者に潜在的な健康懸念を引き起こしている。 2. EFSAは、これらの物質、即ちグリシジル脂肪酸エステル類(glycidyl fatty acid esters: GE)、3-モノクロロプロパン-1 ,2-ジオール(3-monochloropropane-1 ,2-diol: 3-MCPD)、2-モノクロロプロパン-1 ,2-ジオール(2-MCPD)、3-MCPD 脂肪酸エステル類(fatty acid esters)及び2-MCPD 脂肪酸エステル類の公衆衛生リスクを評価した。これらの物質は、食品加工中(特に植物油の高温(約200℃)での精製中)に生成される。 3. 最高濃度のGE並びに3-MCPD及び2-MCPD(それらのエステル類を含む)がパーム油脂類から見出され、その他の油脂類からも高濃度で見出された。3歳以上の消費者の全ての物質に対する主なばく露源は、マーガリン類及び「ペストリー・ケーキ類」であった。 4. グリシジル脂肪酸エステル類―遺伝毒性及び発がん性 EFSAの専門家らによる「フードチェーンにおける汚染物質に関する科学パネル」(CONTAMパネル)は、摂取後におけるそれらのエステル類がグリシドールに完全に変換されると仮定して、GEのリスク評価のため、GEの親化合物であるグリシドール(glycidol)の毒性に関する知見を検討した。 Helle Knutsen博士(CONTAMパネルの座長)は、「グリシドールに遺伝毒性と発がん性があるという十分な科学的根拠があるので、CONTAMパネルは、GEについて安全なレベルを設定しなかった」と述べた。 フードチェーンに非意図的に存在する遺伝毒性及び発がん性物質類を評価する場合において、EFSAは、消費者の「ばく露マージン」を計算する。一般的に、ばく露マージンが高いほど、消費者に対する懸念のレベルは低くなる。 GEは、平均的ばく露量のすべて若齢群及び高ばく露量の全年齢群にとって潜在的な健康懸念である、とCONTAMパネルは結論づけた。 「乳児用調製食品(infant formula)のみを摂取している赤ん坊のGEへのばく露量は、公衆衛生上の懸念が低いと考えられるばく露量の10倍にまで達するため、特に懸念される」とKnutsen博士は述べた。 製造者らがとった自主的な対策によって、パーム油脂類中のGEの濃度が2010年から2015年の間に半減したことがCONTAMパネルの検証で明らかになった。このことは、これらの物質への消費者のばく露量の重要な低減に寄与している。 5. 安全なレベルを超える3-MCPDへのばく露量と2-MCPDに関するデータ不足 「我々は、3-MCPDを実験動物における損傷と結び付ける科学的根拠に基づき、3-MCPDとその脂肪酸エステル類について耐容一日摂取量(TDI)を0.8μg/kg体重/日と設定した」とKnutsen博士は説明し、「しかし、2-MCPDについて安全なレベルを設定するには、毒性学的知見が限定的すぎる」と付け加えた。 青年(18歳以下)を含めた若齢群における遊離型及びエステル型の3-MCPDへの推定平均ばく露量及び推定高ばく露量は、TDIを超過しており、潜在的な健康懸念である。 パーム油は、ほとんどの人々にとって3-MCPD及び2-MCPDへのばく露への主要な寄与食品である。植物油類中の3-MCPD及びその脂肪酸エステル類の濃度は、過去5年間にわたりほぼ横ばいであった。 6. 次はどうなる? 今回のリスク評価は、欧州連合(EU)の食品安全を取り締まる欧州委員会(EC)及びEU加盟国のリスク管理機関に通知される。それらのリスク管理機関は、食品中のこれらの物質へのばく露に起因する消費者への潜在的リスクを管理する方法を検討するためにEFSAの科学的助言を用いることになる。また、CONTAMパネルは、(1)データ不足を埋め、(2)これらの物質類(特に2-MCPD)の毒性に関する知見及び食品を経由したこれらの物質に対する消費者のばく露量に関する知識を向上させるため、更なる調査を求めるいくつかの勧告を策定している。 今般の加工汚染物質類のリスク評価の背景について説明する動画は、以下のURLから閲覧可能。 https://www.youtube.com/embed/yedloySByx4?rel=0 |
| 地域 | 欧州 |
| 国・地方 | EU |
| 情報源(公的機関) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
| 情報源(報道) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
| URL | http://www.efsa.europa.eu/en/press/news/160503a |
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