食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04460140149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、食品添加物としての安息香酸(E 210)、安息香酸ナトリウム(E 211)、安息香酸カリウム(E 212)及び安息香酸カルシウム(E 213)の再評価に関する科学的意見書を公表
資料日付 2016年3月31日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は3月31日、食品添加物としての安息香酸(benzoic acid)(E 210)、安息香酸ナトリウム(sodium benzoate)(E 211)、安息香酸カリウム(potassium benzoate)(E 212)及び安息香酸カルシウム(calcium benzoate)(E 213)の再評価に関する科学的意見書(2016年3月8日採択、110ページ)を公表した。概要は以下のとおり。
1. EFSAの「食品添加物及び食品に添加される栄養源に関する科学パネル」(ANSパネル)は、食品添加物として使用された場合の安息香酸(E 210)、安息香酸ナトリウム(E 211)、安息香酸カリウム(E 212)及び安息香酸カルシウム(E 213)を再評価する科学的意見を出すよう依頼された。
2. 安息香酸並びにそのナトリウム塩及びカリウム塩は、経口投与後に速やかに吸収される。ANSパネルは、安息香酸カルシウムの吸収、分布、代謝及び排泄は安息香酸ナトリウム塩や安息香酸カリウム塩に類似しているため、これら塩類間におけるデータのみなし代用(read-across)が可能であると考えた。
3. 安息香酸及びその塩類に対する短期試験及び亜慢性試験の成績は、安息香酸及びその塩類の毒性が低いことを示している。ANSパネルは、(1)食品添加物として安息香酸並びにそのナトリウム塩及びカリウム塩を使用することにより遺伝毒性に関する懸念は生じない、(2)データのみなし代用に基づき、安息香酸カルシウムに(1)の結論を適用できる、と考えた。更にANSパネルは、発がん性のいかなる可能性も利用可能なデータによって示されていないことに留意した。ANSパネルは、ラットを用いた安息香酸の混餌投与による4世代生殖毒性試験がピボタル試験であると考え、安息香酸の無毒性量(NOAEL)が500mg/kg体重/日(試験された最大用量)と特定された。前述の複数の試験から、ANSパネルは、不確実性係数100を適用し、許容一日摂取量(ADI)(訳注:グループADI)を5mg/kg体重/日(安息香酸に換算)と算定した。安息香酸及び安息香酸塩類の直接添加が認められている食品分類を考慮に入れると、特に着香飲料類を定期的に摂取している幼児(訳注:1歳以上3歳未満)及び小児(訳注:3歳以上9歳以下)について特定銘柄への志向を反映させたシナリオでは、(訳注:これらの幼児及び小児の安息香酸及び安息香酸塩類へのばく露量が)このグループADIを超えていた。
4. キャリーオーバーによる追加ばく露量を考慮すると、全年齢群における高摂取者の摂取量は、食品への直接添加のみについての前述のシナリオと比較し、2~3倍に増加する可能性がある。これにより、特定銘柄への志向を反映させないシナリオにおいて、幼児及び小児におけるばく露量がグループADIを超過するという結果になる。このADI超過に寄与する主な食品分類は、未加工の果実類及び野菜類並びに着香飲料類である。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL http://www.efsa.europa.eu/sites/default/files/scientific_output/files/main_documents/4433.pdf
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