食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04460030107
タイトル 米国食品医薬品庁(FDA)の食品安全・応用栄養センター(CFSAN)、コメ及びコメ加工品中のヒ素:リスク評価書を公表
資料日付 2016年4月1日
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概要(記事)  米国食品医薬品庁(FDA)の食品安全・応用栄養センター(CFSAN)は4月1日、コメ及びコメ加工品中のヒ素:リスク評価書(284ページ)を公表した。概要は以下のとおり。
 今回のリスク評価書は、コメ及びコメ加工品中のヒ素について、現在の知見を説明するための我々の能力を大いに前進させ、同時に、公衆衛生に関する新しい科学的知見の統合、評価及び利用のための枠組みを提供する。科学的評価及び数理モデル(mathematical model)は、現在の政策の有効性のレビュー並びにコメ及びコメ加工品中のヒ素について、公衆衛生への影響を最小限にするための実践及び新しい方策の特定に必要な科学的知見の系統的評価を提供する。今回のリスク評価は、FDA及び他の政府機関による、これまでの研究及びコラボレーションを基礎にしている。
 重要な知見
 (1)環境中に天然に又は人間の活動の結果として見出されるヒ素は、多くの食品中に存在する。それら多くの食品に関して、総ヒ素量並びに無機及び有機の割合を評価するにはデータが十分ではない。無機ヒ素がヒ素の主な毒性の形態である。詳細はセクション2.1を参照。
 (2)検体調査(sampling surveys)は、コメ及びコメ加工品中の無機ヒ素レベルを提供する。推定平均無機ヒ素濃度は、精米したコメでは92ppb及び玄米では154ppbであった。平均無機ヒ素濃度は、乾燥した乳児用の玄米のコメシリアル(dry brown-rice cereal)では119ppb及び乾燥した乳児用の精米したコメシリアル(dry white-rice cereal)では104ppbであった。これらのレベルでは、すぐに毒性の健康懸念をもたらさないが、長期間のばく露後に、リスクをもたらす可能性がある。詳細はセクション4.2を参照。
 (3)2種類の有機ヒ素であるモノメチルアルソン酸(MMA)及びジメチルアルシン酸(DMA)もコメ及びコメ加工品中で測定された。主にDMAが検出された。筆者らは、乳児用コメシリアルの平均濃度の77ppb並びに最も高いコメ及びコメ加工品の平均濃度の131ppbを使用して、DMAへのばく露を推定した。詳細はセクション4.7を参照。
 (4)米国の住民の肺がん及び膀胱がんの予測リスクは、全ての種類のコメ及びコメ加工品の生涯に渡るばく露で、100万人当たり39症例と推定された。この値は、米国において推定される100万人当たり90
,000症例の肺がん及び膀胱がんのほんの一部である。総リスクの大部分は、玄米の摂食に比べて、精米したコメのより多い摂食のため、精米したコメの結果である。生涯に渡って1日当たり1食の予測リスクは、コメ加工品に準じて変わり、100万人当たり74症例から184症例までである。1日当たり更に多く摂食すると、ほとんど比例してリスクが増加する。詳細はセクション2.5及び5.2を参照。
 (5)コメ及びコメ加工品由来の無機ヒ素のばく露を減らすことは、生涯に渡るがん発症のリスクを少なくする。食事からコメ及びコメ加工品を除外する(eliminating)ことは、コメ及びコメ加工品中の無機ヒ素のばく露の米国住民の生涯に渡る発がんリスクを、1歳未満の乳児期及び0歳から6歳までの幼児期で、それぞれ、約6%及び約23%減少させる。また、この食事の変更(dietary change)は、非発がん性の有害な健康影響のリスクを少なくする可能性がある。詳細はセクション5.3を参照。
 (6)200ppbを超えるコメ及びコメ加工品中の無機ヒ素量に関する強制的又は自主的な制限は、予測リスクを4%から11%減少させる玄米を除いて、米国住民の予測リスクを有意には変えない。150ppbの強制的又は自主的な制限は、コメの種類次第で、0%及び23%間の予測リスクを低下させ、また、100ppbの強制的又は自主的な制限は、約2%及び約47%間の予測リスクを低下させる。75ppbの強制的又は自主的な制限は、約17%及び約79%間の予測リスクを低下させる。詳細はセクション5.3を参照。
 (7)乳児のコメシリアルの無機ヒ素濃度を104ppbから75ppbに減らし、1日当たり3食から1週間当たり2食の摂食に減らすと、乳児のコメシリアル由来の無機ヒ素のばく露量を、460ng/kg体重/日のピークから32 ng/kg体重/日へ低下させる。詳細はセクション6.5を参照。
 (8)データは、洗浄(rinsing)及び調理の実践(cooking practices)が、コメ中のヒ素レベルの低下に関して様々な影響を有することを示す。しかしながら、これらの実践は、強化された鉄、葉酸、チアミン及びナイアシンを低下させる。詳細はセクション5.3を参照。
 (9)食事当たりの摂食量及び摂食の頻度を減らすことは、比例して発がんリスクを低下させる。精米した長粒種を1日当たり1食から1日当たり2分の1食へ頻度を減らすことは、結果として、生涯に渡る予測リスクを100万人当たり136症例から68症例にする。詳細はセクション5.3を参照。
地域 北米
国・地方 米国
情報源(公的機関) 米国(CFSAN)
情報源(報道) 米国食品安全・応用栄養センター(CFSAN)
URL http://www.fda.gov/downloads/Food/FoodScienceResearch/RiskSafetyAssessment/UCM486543.pdf

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