食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04450010110
タイトル カナダ保健省(Health Canada)、種々の飲料中のヒ素及び鉛の許容値の変更案に対する意見募集の結果を公表
資料日付 2016年3月15日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  カナダ保健省(Health Canada)は2月15日、種々の飲料中のヒ素及び鉛の許容値の変更案に対する意見募集の結果を公表した。概要は以下のとおり。
 同省は、ボトル入り飲料水を含む種々の飲料中のヒ素及び鉛の許容値の変更を提案している。2014年に行われた意見募集(「フルーツジュース、フルーツネクター、そのまま供する場合の飲料及び密閉容器入り飲料水中のヒ素及び鉛の許容値を変更する提案」に関して)の結果の概要は以下のとおり。
1.カナダ保健省の提案は以下のとおり。
1)フルーツジュース、フルーツネクター及びそのまま提供される場合の飲料中に適用されるヒ素の現行の許容値0.1ppmからアップルジュースを除外し、個別の許容値として、総ヒ素量0.01ppmを設ける、2)フルーツジュース、フルーツネクター及びそのまま提供される場合の飲料中の鉛の許容値を0.2ppmから0.05ppmに引き下げる、3)密閉容器入りの飲料水中のヒ素及び鉛の現行の許容値、それぞれ0.1ppm及び0.2ppmを、ヒ素及び鉛に関して0.01ppmに引き下げ、全種類のボトル入り飲料水(ミネラルウォーター及び湧水を含む)に適用拡大する、を提案した。
2.寄せられた意見及びカナダ保健省の回答(抜粋)は以下のとおり。
意見①:アップルジュースの総ヒ素に関する許容値を0.01ppmに低減する提案について、この提案を裏付ける科学的評価は、入手可能であるべきである。
回答①:同省のウェブサイトから入手可能である。
意見②:カナダ保健省は、アップルジュース中のヒ素に関する世界的な基準や、カナダが定める要件がアップルジュースのカナダへの輸入に対する影響を考慮すべきである。米国食品医薬庁(FDA)の基準である0.01ppm(無機ヒ素)を満たしている製品が、カナダの許容値0.01ppm(総ヒ素量)を満たさない場合もあることから、米国及びカナダ向けのアップルジュース製品を適用除外する必要が生じる可能性がある。
回答②:寄せられた意見及びアップルジュース中のヒ素の許容値低減を裏付ける科学的評価の結果を考慮する際に、カナダ保健省は、当初提案したリスク管理施策も再検討した。現在、アップルジュース中の総ヒ素量の許容値0.015ppmを低減することを検討している。この基準は、FDAのアップルジュース中の無機ヒ素濃度の基準値と極めて近い。
意見③:アップルジュース中の無機ヒ素に関して、FDAの基準に合わせることは懸念となる。公衆衛生保護のための追加措置も提供されていない。
回答③:カナダ保健省は、現行の許容値は時代を反映しておらず、もはや健康保護とはならないと考え、これを変更することを提案している。同省は、アップルジュース中のヒ素の許容値低減を裏付けるための科学的評価を実施した。FDAが提案したアップルジュース中の無機ヒ素の基準だけではなく、複数の基準を考慮した。
意見④:アップルジュース中のヒ素の許容値を、飲料水中のヒ素濃度基準(MAC)と同じに設定することは、科学的に良いとは言えない。アップルジュースは、摂取量が比較的少ないことから、公共水道水中の鉛の許容値よりも高く設定すべきである。
回答④:アップルジュース中のヒ素の低減された基準値をの策定にあたり、カナダ保健省は、以下の基準に考慮した。
1)ばく露による影響及び健康影響、2)合理的に達成可能な範囲でできる限り低くする(ALARA) の原則に基づくヒ素濃度を達成できる可能性、3)類似する食品におけるヒ素濃度について、現行の国内外のガイドライン
 カナダ保健省は、アップルジュース中のヒ素の新たな許容値の策定において、飲料水中のヒ素のMACを考慮するのは合理的であると考える。アップルジュースは、基本的に水ベースの飲料であり、通常は濃縮物から製造される。また、飲料水及びアップルジュース中のヒ素は、無機ヒ素が主流である。
意見⑤:水は、濃縮物から作られるアップルジュース中の主要な潜在的ヒ素源である。最終的な製品が、提案である0.01ppmを遵守するよう、アップルジュース製造に使用される還元果汁アップルジュース中の基準は0.01ppm未満とすべきである。
回答⑤:カナダ保健省は、消費される状態のアップルジュース中の基準値を提案中であり、カナダで販売されるアップルジュース完成品の原料に関するガイドラインを提案しているのではない。
意見⑥:カナダ保健省は、なぜ、アップルジュース中のヒ素に関するリスク管理を中心に据えるのか?欧州食品安全機関(EFSA)及びコーデックス委員会は、コメなどの他の食品を、食事経由のヒ素ばく露へのより有意な寄与因子として認識しており、公衆衛生上のより大きな潜在的な懸念が考えられる。
回答⑥:ヒ素(及び鉛)に関する現行の基準は、時代遅れであり、現在はカナダと関連性のない汚染源が存在した時に設定されたものである。アップルジュース中のヒ素の基準値を低減することは達成可能であり、ヒトの健康がより保護されることになる。
3.まとめ
 カナダ保健省は、提案したリスク管理政策を見直した。現行の基準であるフルーツジュース、フルーツネクター及びそのまま提供される場合の飲料中の総ヒ素量0.1ppmからアップルジュースを適用除外し、単独基準である総ヒ素量0.015ppmを提案している。
地域 北米
国・地方 カナダ
情報源(公的機関) カナダ保健省(Health Canada)
情報源(報道) カナダ保健省(Health Canada)
URL http://www.hc-sc.gc.ca/fn-an/consult/2015-tolerance-arsenic-lead-plomb-eng.php

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