食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04420370149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、ヒト、動物及び食品から分離された人獣共通感染症細菌及び指標菌における薬剤耐性に関する2014年欧州連合(EU)総括報告書を公表
資料日付 2016年2月11日
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概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は2月11日、ヒト、動物及び食品から分離された人獣共通感染症細菌及び指標菌における薬剤耐性に関する2014年欧州連合(EU)総括報告書を公表した(207ページ、2016年2月9日承認)。
 2014年における人獣共通感染症細菌及び指標菌における薬剤耐性のデータがEU加盟28か国から提出され、EFSA及び欧州疾病予防管理センター(ECDC)によって共同で分析された。ヒト、動物及び食品からの人獣共通感染症サルモネラ属菌及びカンピロバクター属菌の耐性、並びに動物及び食品からの指標大腸菌及びメチシリン耐性黄色ブドウ球菌の耐性が評価された。「微生物学的」耐性は疫学的カットオフ(ECOFF)値を用いて評価した。幾つかの国ではヒト分離株の定量評価が、ECOFF定義された「微生物学的」耐性にほぼ相当する方法で解釈をしていた。
 ヒトのサルモネラ属菌では、高い割合の分離株がアンピシリン、スルフォンアミド、テトラサイクリンに耐性を示す一方、第三世代セファロスポリン、フルオロキノロンへの耐性は全体的に低いままであった。しかし、ブロイラーや七面鳥に一般的に関連するいくつかの血清型では、目立って高くなっていた。
 ブロイラー、肥育七面鳥及びこれらの食肉でのサルモネラ属菌及び大腸菌分離株では、アンピシリン、(フルオロ)キノロン、テトラサイクリン、スルフォンアミド耐性が頻繁に検出されたが、第三世代セファロスポリンへの耐性は希少であった。
 今回初めて、家きん類におけるサルモネラ属菌及び大腸菌での推定される基質特異性拡張型βラクタマーゼ(ESBL)-/AmpC-/カルバペネマーゼ産生性のモニタリングが実施された。ESBL-/AmpC-産生菌の出現は低度であり、カルバペネマーゼ産生菌は検出されなかった。コリスチン耐性は家きん及びその食肉のサルモネラ属菌及び大腸菌から低度に観察された。
 ヒトからのカンピロバクターでは、シプロフロキサシン及びテトラサイクリンに耐性を持つ分離株の割合が高度~超高度であったが、エリスロマイシン耐性は低度~中度であった。幾つかの加盟国では、フルオロキノロン耐性が極めて高く、このような環境では、ヒトのカンピロバクター胃腸炎の効果的な治療選択肢が著しく制限されているかもしれない。ブロイラー及びブロイラー肉のカンピロバクター分離株ではシプロフロキサシン及びテトラサイクリンへの高い耐性が観察されたが、エリスロマイシン耐性はかなり低度であった。
 ヒト及び動物の分離株において、極めて重要な抗菌性物質への共耐性は全体的に希少であった。しかし、いくつかのサルモネラ属菌血清型では極めて高度に多剤耐性(MDR)が観察された。動物由来のサルモネラ分離株のうちの少数株の2、3の血清型(特にKentucky、Infantis)はシプロフロキサシンに高い耐性を示していた。
 当該総括報告書は以下のURLから入手可能。
http://www.efsa.europa.eu/sites/default/files/scientific_output/files/main_documents/4380.pdf
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/4380
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