食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04410200149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、農薬の累積リスク評価において複数農薬のばく露量評価に用いるソフトウェアが開発された旨を公表
資料日付 2016年1月27日
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概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は1月27日、農薬の累積リスク評価において複数農薬のばく露量評価に用いるソフトウェアが開発された旨を公表した。概要は以下のとおり。
1. EFSAと欧州の協力機関は、農薬へのばく露に起因する累積リスクの評価に向けて大きく一歩前進した。複数農薬のばく露量評価を行うためのソフトウェアのツールが開発された。予備研究において、甲状腺及び神経系に影響を与える可能性がある農薬グループについて消費者のばく露量評価がこのツールを用いて現在行われている。
2. これらの評価結果は、今年(2016年)末までに公表される予定であり、EFSAが2017年に甲状腺及び神経系に対する累積リスクに関する2件の科学的報告書を作成する際に検討される予定である。
3. 長期的には、消費者に対し農薬が有する慢性リスク及び急性リスクの年次解析の中に高水準の累積リスクを徐々に取り入れていきたいとEFSAは考えている。この解析には、欧州連合(EU)加盟国が収集したデータが使用される。
4. このソフトウェア(モンテカルロ法によるリスク評価(MCRA)ツールとして知られている)は当初、欧州委員会(EC)が資金提供した事業(14か国の研究者、科学者及び規制担当者が関与し、オランダ国立公衆衛生環境研究所(RIVM)が監理した)を通じて開発された。
5. EFSAは2015年、100品目までの有効成分を含む農薬累積評価グループの形成を可能し、また、EFSAの「植物保護製剤及びそれらの残留物に関する科学パネル」(PPRパネル)の手引書に準拠することを可能にするため、このMCRAツールの更なる開発に資金提供した。EFSAは今年、外部使用者による利便性及びデータの構成や形式に関してMCRAツールの向上を更に支援する予定である。
6. この予備的なばく露量評価で評価する有効成分は、農薬を累積評価グループ(CAGs、下記参照)に分類するため特別に考案された方法論を用いたEFSAの農薬専門家らによって特定された。今後数年間にわたり、他の臓器、組織及び器官系に対するCAGsが特定される予定である。肝臓、腎臓、眼及び生殖発生系に影響を及ぼす農薬グループを特定するためのデータ収集が既に始まっている。
7. 背景
 食品中の残留基準値(MRLs)に関するEU規則は、複数農薬の累積影響を評価する手法が利用可能な限り、MRLsに関する決定には、複数農薬の累積影響を考慮に入れることと規定している。また、農薬の販売を対象とするこのEU規則は、農薬はヒトに対する(累積影響を含めて)有害影響を及ぼさないものとする、と規定している。
8. 累積評価グループ
 EFSAの「植物保護製剤及びそれらの残留物に関する科学パネル」(PPRパネル)は2013年7月、農薬を累積評価グループ(CAGs)に分類するための一般的な方法論を公表した。この方法論は、同じ特定の現象学的影響を及ぼし、影響の部位及び特徴の面から明確に定義される複数の農薬は、類似した作用機序をたとえ有さない場合でも、共通する累積毒性を生成する可能性がある、という前提に基づいている。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL http://www.efsa.europa.eu/en/press/news/160127
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