食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04290400470
タイトル 欧州疾病予防管理センター(ECDC)、MERS-CoVに関する緊急リスク評価書を更新
資料日付 2015年7月1日
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概要(記事)  欧州疾病予防管理センター(ECDC)は7月1日、MERS-CoVに関する緊急リスク評価書を更新した(12ページ)。
 中東呼吸器症候群コロナウイルス(MERS-CoV)感染事例が中東及び韓国で引き続き報告されているが、MERS輸入症例に関して欧州連合(EU)でのリスクは依然として低い。市中における持続的な感染は観察されていないが、輸入症例と濃厚接触した医療従事者、他の患者、病院への見舞客の感染が、直近では韓国で、またフランス、英国、イランで報告されている。
 ECDCの緊急リスク評価は来るユニバシアード夏季大会(7月3~14日、韓国光州市)に向けて更新された。前回の緊急リスク評価(2015年6月11日)では、92人の新規患者及び33人の死亡者が報告されていた。内訳は、韓国(患者74人、死亡者23人)、サウジアラビア(患者12人、死亡者8人)、アラブ首長国連邦(患者4人、死亡者1人)、ドイツ(2015年3月に報告された渡航関連症例1人の死亡)、タイ(2015年6月18日にオマーンからバンコクへの渡航関連症例1人)。
1.韓国への旅行者のリスク
 韓国への旅行者のリスクは極めて低い。但し、医療施設、特に感染の起きている13地区にある施設と接触しなければである。ユニバシアード大会参加者のリスクも同様に極めて低い。大会が行われる地区ではMERS-CoV感染者の発生は報告されていない。
2.サウジアラビアへの旅行者のリスク
 サウジアラビアへの旅行者のリスクは低い。また、リスクは生体ラクダ、ラクダ製品、又は医療施設へのばく露が関連している。リスクは韓国よりも高いとみられる。その理由として、サウジアラビアで数多くの院内集団感染が確認されていること、2年以上にわたり医療施設で感染が持続していること、また未確認の感染経路が疑われる感染や、ラクダやラクダ製品へのばく露に関連するリスクが挙げられる。
3.渡航制限は推奨しない
 世界保健機関(WHO)はMERS-CoVに関して渡航制限を推奨してはいないが、感染国への渡航者及び帰国者に関して注意を喚起している。EU市民で中東の流行国及び韓国に渡航する者は、これらの地域にMERS-CoVがまん延していることに留意し、また正しい手指及び食品の衛生に関する一般的な渡航注意事項に留意するべきである。
 7月の韓国ユニバシアード大会の参加者は大会本部が出している衛生管理に関する予防のための推奨事項に従うべきである。
 集団感染が継続していることから、中東及び韓国からの帰国者は旅行中または帰国後14日以内に呼吸器疾患又は下痢を発症した場合は、治療を受けて渡航歴を明らかにすべきである。韓国や中東から最近帰国し、MERS患者、医療機関又はラクダと接触した人で、EU域内で急性重症呼吸器疾患を発症した場合は、MERS-CoV感染として調査しなくてはならない。
 当該緊急リスク評価書は以下のURLから入手可能。
http://ecdc.europa.eu/en/publications/Publications/RRA-Middle-East-respiratory-syndrome-coronavirus-Korea.pdf
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州疾病予防管理センター(ECDC)
情報源(報道) 欧州疾病予防管理センター(ECDC)
URL http://ecdc.europa.eu/en/press/news/_layouts/forms/News_DispForm.aspx?ID=1249&List=8db7286c-fe2d-476c-9133-18ff4cb1b568&Source=http%3A%2F%2Fecdc%2Eeuropa%2Eeu%2Fen%2FPages%2Fhome%2Easpx
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