食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04280280149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、農薬有効成分クロルピリホスについて懸念のある特定の残留基準値に係る精度を高めたリスク評価に関する理由を付した意見書を公表
資料日付 2015年6月12日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は6月12日、農薬有効成分クロルピリホス(chlorpyrifos)について懸念のある特定の残留基準値(MRLs)に係る精度を高めたリスク評価に関する理由を付した意見書(2015年6月9日承認、41ページ)を公表した。概要は以下のとおり。
1. 抄録
 EFSAは、規則(EC) No 396/2005の第43条に基づき、新しい毒性学的参照値及びEFSAにとって現在利用可能なデータを根拠として消費者の摂取量に懸念が生じる可能性があるクロルピリホスの既存MRLsについて、理由を付した意見を出すよう欧州委員会(EC)から任務を受けた。
 EFSAは、より詳細な評価を必要とする潜在的な懸念のあるMRLsを特定するため、クロルピリホスの欧州連合(EU)における既存MRLsに基づき、非現実的かつ保守的な(訳注:より安全側に立った)摂取量の算出を行った。
 EFSAは、これらの潜在的な懸念のあるMRLsをさらに詳細に評価し、EUにおける既存MRLsの安全性が利用可能なデータにより確認できない場合には、考えられるリスク低減策を評価した。
2. 要約(抜粋)
 りんご、なし、もも、生食用ぶどう、ラズベリー、トマト、とうがらし類、キャベツ及びアーティチョークのEUにおける既存MRLs又は引き下げたMRLsの安全性を裏付けるデータはEFSAが得たものであるが、利用可能なデータは、欧州の消費者に対する潜在的な急性リスクを依然として示していた。このためEFSAは、これらの作物に対するクロルピリホスの現在の認可の取消し及び規制目的のための妥当な定量限界(LOQ)へのMRLsの引下げを勧告する。
 ブラックベリー、ふさすぐり、すぐり、キウイフルーツ、パイナップル、ばれいしょ、メロン、すいか、はくさい及びねぎに対するクロルピリホスの使用の安全性はもはや裏付けられておらず、EUにおける既存MRLsについて欧州の消費者に対する急性リスクは排除できない。このためEFSAは、規制目的の妥当なLOQへのMRLsの引下げを勧告する。
 EU法令においてLOQが0.05mg/kgに現在設定されていることが特筆される。しかし、脂肪含有量が多い産品においてはさらに妥当性確認が必要である可能性があるものの、すべての植物産品に対するクロルピリホスの日常的な規制のためのLOQを0.01mg/kgに引き下げることが可能であることが明確に示されている。このことは、現行LOQの0.05mg/kgが欧州の消費者を十分に保護していない可能性があるパイナップル、ばれいしょ、メロン及びすいかにおいて特に重要と考えられる。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/doc/4142.pdf
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