食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04270990149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、カルシウムの食事摂取基準に関する科学的意見書を公表
資料日付 2015年5月27日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は5月27日、カルシウム(calcium)の食事摂取基準(Dietary Reference Values: DRVs)に関する科学的意見書(2015年4月23日採択、82ページ)を公表した。概要は以下のとおり。
1. 欧州委員会(EC)からの要請を受けて、EFSAの「栄養製品、栄養及びアレルギーに関する科学パネル」(NDAパネル)は、カルシウムのDRVsを算定した。DRVsには、平均必要量(Average Requirements: AR)、集団別参照摂取量(Population Reference Intakes: PRI)及び目安量(Adequate Intakes: AI) (※訳注)が含まれる。
2. 成人について、北米で実施された多数の出納試験からデータが解析され、25歳以上の成人においてカルシウム摂取量が排泄量と等しくなる平均値は715mg/日と算出された。ARを750mg/日と算定するにあたり、経皮的損失量(出納試験に含まれていない)を補充する40mg/日が加えられた。25歳以上の成人について推定された(訳注:カルシウムの)出納平衡維持量の母集団平均の95%予測区間の上限値(各カルシウム摂取レベルの個別予測値の分布の97.5パーセンタイル値を示す)は904mg/日であった。これに経皮的損失量を加えると、PRIは950mg/日になる。
3. 乳児(生後7~11か月)について、AIは、完全母乳育児の乳児によるカルシウム吸収量の平均値(120mg/日)を、吸収率60%としての等尺測定で外挿することにより算定され、280mg/日と算出された。小児(訳注:1~17歳)についてARは、要因加算法を用いて算定された。PRIを1~3歳児に450mg/日、4~10歳児に800mg/日、11~17歳児に1
,150mg/日とそれぞれ算定するにあたり、骨形成及び内因性損失量の補充に必要なカルシウムの総量が吸収率で調整された。骨にカルシウムをまだ蓄積させている若齢成人(18~24歳)のPRIは1
,000mg/日である。これは、11~17歳児と成人の中間値である。
4. カルシウム代謝における適応変化が妊娠中及び授乳中に起こることを考慮に入れ、非妊娠女性のPRIが同年齢群の妊婦及び授乳婦にも適用される。
 ※訳注:目安量とは、推定平均必要量・推奨量を算定するのに十分な科学的根拠が得られない場合に設定される指標で、ある性・年齢層に属する人々が、良好な栄養状態を維持するのに十分な量である。
 更新した本意見書に反映されたカルシウムのDRVsに関する科学的意見書案に係る意見公募の結果についての技術的報告書(2015年5月12日承認、26ページ)は、以下のURLから入手可能。
http://www.efsa.europa.eu/en/supporting/doc/812e.pdf
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/doc/4101.pdf
(※注)食品安全関係情報データベースに関する注意事項
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。