食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04270470470
タイトル 欧州疾病予防管理センター(ECDC)、中東呼吸器症候群コロナウイルス(MERS-CoV)に関する疫学情報を更新
資料日付 2015年5月30日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州疾病予防管理センター(ECDC)は5月30日、中東呼吸器症候群コロナウイルス(MERS-CoV)に関する疫学情報を更新した。
1.韓国
 2015年5月20日、韓国疾病管理予防センターからMERS-CoV感染者1人の届出があった。当該症例は68歳の男性で、最近中東への渡航歴があった。世界保健機関(WHO)によれば、当該症例の渡航歴は以下のとおりである。
 4月18~29日バーレーン、4月29~30日アラブ首長国連邦、4月20日~5月1日バーレーン、 5月1~2日サウジアラビア、5月2日バーレーン、5月2~3日カタール
 当該症例は5月4日にカタール経由で仁川国際空港に到着した時には無症状であった。5月11日に咳、発熱を発症し、5月12~15日に外来診療を受診した。5月15日に入院し17日に退院したが、同日夜間に別の病院の救急部門に再入院した。5月20日にMERS-CoV陽性の検査結果が出たため、国立の治療施設に搬送、隔離された。症例は検出される14日前の間、既知のリスク要因へのばく露歴はなかった。感染源の調査は続行している。
 5月30日現在、発端症例のあとに11人の二次症例が出ている。
1)同室の1人及び同病室であった4人
2)発端症例を担当した医療従事者3人
3)家族のうちの3人:発端症例の妻、同病室に収容された患者の息子と娘
発症日は発端症例の5月11日から院内感染の最新患者2人の5月28日までとなっている。
 同病室に収容されていた患者の息子は5月26日に香港と広東省を旅行していた。彼は5月27日に香港の病院に入院、隔離された。5月29日に、当該患者のMERS-CoV感染が確認された。
2.アラブ首長国連邦
 2015年5月に2人の不顕性患者が検出されたと報告があった。WHOによれば2人ともオマーンから輸入されたMERS-CoVに感染しているラクダと接触履歴があった。
3.カタール
 2015年3月7日以降、3人の男性患者が報告された。そのうちの1人はラクダと頻繁に接触していた。
4.サウジアラビア
 2015年3月7日以降、72人の患者と40人の死亡が報告された。72人の患者の78%(56人)は男性で、患者の平均年齢は53歳であった。21人は患者と院内又は市中で接触歴があり、5人は医療従事者で、8人は動物と接触があり、7人がラクダの乳を飲んだことがあった。
5.世界情勢
 2012年4月から2015年5月30日までに、1172人のMERS-CoV感染者(そのうち死者479人)が世界の国々の保健当局から報告されている。
6.結論
 第3国でのMERS-CoVの輸入症例は予想されなかったことではなく、過去に発生している。しかし、この規模での集団感染がアラビア半島以外の地域で観察されたことはなかった。輸入症例からの2次感染によって他国で広まったのは初めてのことである。
 EUにおいてはMERS-CoV集団感染によるリスクは低いままである、とECDCは結論づける。ただ、中東でのばく露後に欧州へ症例が輸入されるリスクは続いており、MERS-CoVの国際的サーベイランスは不可欠である。 
 ヒトからヒトへの持続的感染は起こりにくいが、医療施設を含めた無防備な濃密接触による2次感染は、韓国でみられたように起こり得る。ECDCのファクトシートにMERS-CoV感染の概要があり、医療従事者が取るべき措置の詳細が提示されている。
 ECDCのMERS-CoVのファクトシートは以下のURLから入手可能。
http://ecdc.europa.eu/en/healthtopics/coronavirus-infections/mers-factsheet/Pages/default.aspx
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州疾病予防管理センター(ECDC)
情報源(報道) 欧州疾病予防管理センター(ECDC)
URL http://ecdc.europa.eu/en/press/news/_layouts/forms/News_DispForm.aspx?ID=1228&List=8db7286c-fe2d-476c-9133-18ff4cb1b568&Source=http%3A%2F%2Fecdc%2Eeuropa%2Eeu%2Fen%2FPages%2Fhome%2Easpx

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