食品安全関係情報詳細
| 資料管理ID | syu04270050149 |
| タイトル | 欧州食品安全機関(EFSA)、食品中のアクリルアミドに関する科学的意見書を公表 |
| 資料日付 | 2015年6月4日 |
| 分類1 | - |
| 分類2 | - |
| 概要(記事) | 欧州食品安全機関(EFSA)は6月4日、食品中のアクリルアミド(acrylamide: AA)に関する科学的意見書(2015年4月30日採択、321ページ)を公表した。概要は以下のとおり。 1. EFSA は、食品中の AA に関する科学的意見書を出すよう要請された。AA は、工業用化学物質として広い用途がある。AAは、特定の食品(特にアスパラギン及び還元糖を含む食品)を、120℃を超える温度で、かつ、低水分で加工する場合にも形成される。 2. EFSAの「フードチェーンにおける汚染物質に関する科学パネル」(CONTAMパネル)は、43 ,419件の食料品の分析結果を評価した。最も高い濃度の AA は、「固形代用コーヒー類及びコーヒー」及び「揚げたばれいしょ製品」中に見出された。すべての調査及び年齢群にわたる AA の食事経由ばく露量の平均値は 0.4~1.9μg/kg体重/日、95 パーセンタイル値は 0.6~3.4μg/kg 体重/日と推定された。食事経由の総ばく露量への主要な寄与食品は、「揚げたばれいしょ製品(ポテトチップス類及びポテトスナック類を除く)」類であった。家庭料理における嗜好性が、ヒトの食事を経由した AA ばく露量に大きな影響を及ぼす可能性がある。 3. 経口摂取すると、AA は消化管から吸収され、全ての器官に行き渡る。AA は、主としてグルタチオン(glutathione)との抱合により、また、グリシドアミド(glycidamide: GA)へのエポキシ化によっても、広範囲に代謝される。GA の形成は、AA の遺伝毒性及び発がん性の基礎となる経路を示すものと考えられる。実験動物の研究から、神経毒性、雄の生殖に対する悪影響、発生毒性及び発がん性が、AAの毒性について考えられる重要なエンドポイントとして特定された。ヒト試験のデータは、用量反応評価には十分ではなかった。 4. CONTAM パネルは、ラットにおける末梢神経障害についてのBMDL10値(※1)の0.43mg/kg体重/日及びマウスにおける腫瘍性の影響についての BMDL10値の 0.17mg/kg体重/日を選択した。CONTAM パネルは、現行レベルのAA の食事経由ばく露量に、非腫瘍性の影響に関する懸念はないと結論づけた。しかし、AA がヒト発がん性物質であることは疫学的関連性によって立証されていないが、ばく露マージン(MOEs)(※2)は、動物実験から得た根拠に基づく腫瘍性の影響に関する懸念を示している。 (訳注) ※1:ばく露群において影響を示す実験動物数を対照群と比較して 10%増加させるベンチマーク用量の 95%信頼区間の下限値。 ※2:毒性試験等で得られた無毒性量(NOAEL)、最小毒性量(LOAEL)、BMDL値などのハザードの毒性に関する評価値を、実際のヒトのばく露量(摂取量)あるいは推定摂取量で割った値。検出限界(LOD)又は定量限界(LOQ)未満のデータをゼロとして計算するlower bound(LB)値及びLOD又はLOQ値として計算するupper bound (UB)値を用いて、すべての調査及び年齢群におけるアクリルアミドの推定一日摂取量で、末梢神経障害及び腫瘍性の影響についての各BMDL10値を除して算出されているMOEsは、以下のとおり。 (1)末梢神経障害ついてのMOEs (BMDL10値(0.43mg/kg体重/日)/推定一日摂取量) 平均摂取群(平均値):1 ,075(最小LB値)~226(最大UB値) 高摂取群(95パーセンタイル値):717(最小LB値)~126(最大UB値) (2)腫瘍性の影響ついてのMOEs (BMDL10値(0.17mg/kg体重/日)/推定一日摂取量) 平均摂取群(平均値):425(最小LB値)~89(最大UB値) 高摂取群(95パーセンタイル値):283(最小LB値)~50(最大UB値) EFSAの科学委員会は、遺伝毒性と発がん性のある物質について、動物実験から得たBMDL10値に基づくMOEが10 ,000以上であれば、解釈における全体的な不確実性を考慮に入れ、公衆衛生の観点からの懸念は低いと結論づけている。利用可能なヒト試験によって、AAがヒトに発がん性があることは立証されていないが、腫瘍性の影響ついて算出したMOEsは、10 ,000より大幅に低いため、CONTAMパネルは、すべての調査及び年齢群にわたるMOEsは、腫瘍性の影響に関して懸念を示していると結論づけた。 (関連文書) 更新した本意見書に反映された食品中のアクリルアミドに関する科学的意見書案に係る意見公募の結果についての技術的報告書(2015年5月21日承認、95ページ)は、以下のURLから入手可能。 http://www.efsa.europa.eu/en/supporting/doc/817e.pdf 本意見書に関する報道発表資料は、以下のURLから入手可能。 http://www.efsa.europa.eu/en/press/news/150604.htm 食品中のアクリルアミドに関する一般向けファクトシート(4ページ)は、以下のURLから入手可能。 http://www.efsa.europa.eu/en/corporate/doc/acrylamide150604en.pdf 2015年6月4日に更新された食品中のアクリルアミドに関するFAQは、以下のURLから入手可能。 http://www.efsa.europa.eu/en/topics/topic/acrylamide.htm?activeTab=5 |
| 地域 | 欧州 |
| 国・地方 | EU |
| 情報源(公的機関) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
| 情報源(報道) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
| URL | http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/doc/4104.pdf |
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