食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04140070149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、酸化鉄類及び水酸化鉄類(E 172)に関する科学的データを募集
資料日付 2014年10月16日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は10月16日、欧州連合(EU)域内で認可されている酸化鉄類及び水酸化鉄類(iron oxides and hydroxides)(E 172)に関する科学的データの募集(期限は2015年2月15日)を開始した。概要は以下のとおり。
1. 背景
 食品添加物の酸化鉄類及び水酸化鉄類(E 172)には、赤色酸化鉄(red iron oxide)(Fe2O3)、黄色酸化鉄(yellow iron oxide) (FeO(OH))、黒色酸化鉄(black iron oxide) (FeO・Fe2O3)及び褐色酸化鉄(brown iron oxide)(上記酸化鉄の混合物)が含まれる。各酸化鉄は、異なる物理化学的性状を有し、混合物(褐色酸化鉄)として又は個別に使用することができる。各酸化鉄の異なる酸化状態を考慮に入れると、みなし代用手法は、黒色酸化鉄には適当ではないが、赤色酸化鉄と黄色酸化鉄の間のみにおいては可能である。各酸化鉄の物理化学的性状が異なるため、EFSAの「食品添加物及び食品に添加される栄養源に関する科学パネル」(ANSパネル)は、E 172として認可されている各酸化鉄及び水酸化鉄(黄色、赤色、黒色及び褐色)のデータを求める。
2. 求める情報
 EFSAは、市販されている粒子径がマイクロサイズの食品添加物の酸化鉄(E 172)の信頼できるリスク評価のため、各国の食品機関、研究機関、学界、食品事業者及びその他の利害関係団体に対し、以下のデータの提出を依頼する。
(1) 食品添加物として使用される場合の赤色酸化鉄、黄色酸化鉄、黒色酸化鉄及び褐色酸化鉄の粒子径分布に関するデータ。粒子径分布においてナノ粒子が存在する可能性が示唆される場合には、EFSAの科学委員会手引書(2010)に記載されている要件を満たすデータが望ましい。
(2) 褐色酸化鉄の製造工程に関する仕様及び情報。
(3) 動物又はヒトにマイクロサイズの黄色酸化鉄、褐色酸化鉄及び黒色酸化鉄を経口投与した後の鉄の吸収、分布及び排泄に関するデータ。用いる試験方法については、鉄の物理的性状と化学的性状を区別することができるかどうかを含め、記述することが望ましい。この記述内容に、鉄ホメオスタシスの評価、鉄の作用機序、並びに鉄の細胞中濃度及びそれらの濃度のばらつきに関する情報を含めることが望ましい。
(4) マイクロサイズの黒色酸化鉄及び褐色酸化鉄のin vivoの遺伝毒性データ(文献の中でin vitro試験の陽性結果が報告されていたため)。したがって、黒色酸化鉄及び褐色酸化鉄の遺伝毒性に関する最終評価のため、コメットアッセイにおける接触部位(例えば十二指腸)に特に注意したin vivoコメットアッセイと小核試験の組合せが必要になる。小核試験で陰性結果が出た場合は、標的組織の暴露量を証明することが望ましい。
(5) マイクロサイズの黄色酸化鉄、赤色酸化鉄、黒色酸化鉄及び褐色酸化鉄の亜慢性毒性(ラット90日間試験)、慢性毒性、発がん性及び生殖発生毒性に関するデータ。
 これらの試験の有効性又は結果によっては、食品添加物E 172について十分なリスク評価を行うための追加データを求めることになる。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL http://www.efsa.europa.eu/en/data/call/141016.htm
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