食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04100490482
タイトル 香港食物環境衛生署食物安全センター、「ワラビと発がん物質」に関するリスク情報を公表
資料日付 2014年8月27日
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分類2 -
概要(記事)  香港食物環境衛生署食物安全センターは8月27日、「ワラビと発がん物質」に関するリスク情報を公表した。概要は以下のとおり。
1. ワラビとは?
 ワラビは、Pteridium aquilinumという種及びその多くの亜種からなるシダ植物であり、世界の多くの場所に分布している。
2. ワラビの喫食
 人類は古代より食品及びその他の用途としてワラビを採ることを知っていた。報告によると、日本、カナダ、シベリア、米国、中国ではワラビの商業栽培を行い食用として供給している。
 動物がワラビを食べた後に様々な疾病を患うことから、ワラビは農場で放牧される動物に危害を与えることが既に知られている。ワラビを食べた動物の乳から製造された乳製品はワラビ中の化学物質が含まれる可能性がある。カナダ政府は以前、別の種のシダ植物であるクサソテツの若葉を喫食する人に対し、食中毒を防ぐために洗った後に必ず大量のお湯でゆでるか柔らかくなるまで蒸してから調理するよう助言した。
3. 健康にどのような影響があるのか?
 ワラビからは多くの化学物質を抽出することができる。これらの化学物質のうち、プタキロサイドは水溶性が極めて高い化学物質であり、その発がん性が注目されている。ワラビの全ての部分に有毒な化学物質が含まれているという報告もある。
 ワラビのヒトに対する発がん性を十分に証明する根拠は乏しいが、動物に対する発がん性を証明する十分な根拠はある。このため、国際がん研究機関は1987年にワラビをヒトに対する発がん性が疑われる物質(グループ2B)に分類した。
4. どのようにリスクを軽減できるか?
 上述の研究結果に基づき、また、香港市民がワラビを常食しないことに鑑み、我々は消費者に以下のように助言する。
(1)ワラビ製品を食べ過ぎないこと。
(2)ワラビに含まれる有害化学物質の量を減らすためには、適切な処理及び下ごしらえが重要である。例えば、若葉に含まれる水溶性の有毒化学物質の量を減らすために、まず大量の湯で若葉を15分ゆでるか、又は若葉を10分から12分或いは柔らかくなるまで蒸して湯を捨ててから、加熱調理する。
(3)いくつかの食品に偏って食べることによる自然毒及び一般的な汚染物質の過剰摂取を避けるため、市民は食事のバランスを保つべきである。
 英語版は以下のURLから入手可能。
http://www.cfs.gov.hk/english/programme/programme_rafs/programme_rafs_fci_02_04.html
地域 アジア
国・地方 香港
情報源(公的機関) 香港食物環境衛生署食物安全センター
情報源(報道) 香港食物環境衛生署食物安全センター
URL http://www.cfs.gov.hk/sc_chi/programme/programme_rafs/programme_rafs_fci_02_04.html
(※注)食品安全関係情報データベースに関する注意事項
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