食品安全関係情報詳細
| 資料管理ID | syu04090100301 |
| タイトル | 論文紹介:「ヒ素の硫化及びヒトの腸管内の硫酸還元細菌の役割」 |
| 資料日付 | 2014年8月6日 |
| 分類1 | - |
| 分類2 | - |
| 概要(記事) | Environmental Health Perspectives (Vol.122 ,No.8 ,pp.817~822 ,2014年8月)に掲載された論文「ヒ素の硫化及びヒトの腸管内の硫酸還元細菌の役割(Arsenic Thiolation and the Role of Sulfate-Reducing Bacteria from the Human Intestinal Tract)、著者Sergio S.C. DC.Rubin (Laboratorium voor Microbiele Ecologie en Technologie , Faculteit Bio-ingenieurswetenschappen , Universiteit Gent , Belgium)ら」の概要は以下のとおり。 背景:ヒ素の毒性は主にヒ素の化合物の種類に基づいている。無機ヒ素及びメチル化ヒ素化合物については、ヒトの体内での代謝及び生成に関してよく特定されているが、硫化されたメチル化ヒ素化合物の起源はまだ不明である。 目的:筆者らは、ヒトの腸管内の硫酸還元細菌(SRB:sulfate-reducing bacteria)がモノメチルアルソン酸(MMA(Ⅴ))の硫化に深く関与しているかどうかを明らかにしようとした。 方法:バッチ培養器(batch incubator)にヒトの糞便及び大腸の微生物叢を入れ、動的腸管模擬実験装置(dynamic gut simulator)で、SRBの阻害剤であるモリブデン酸ナトリウムの存在下又は非存在下で、0.5mgのMMA(Ⅴ)と共に培養した。高速液体クロマトグラフィー誘導結合プラズマ質量分析法(HPLC-ICP-MS)を使い、MMA(Ⅴ)からモノメチルモノチオアルソン酸(MMMTA(Ⅴ))への変換及び他のヒ素化合物類を調べた。硫化水素の生成を測定することで、SRBの硫酸還元活性を調べた。ヒ素の硫化に関与している主要な菌株を見つけ出すために分子生物学的手法を使用した。 結果:モリブデン酸ナトリウムのない場合は、主にSRBであるDesulfovibrio desulfuricans由来のSRB活性は、MMA(Ⅴ)からMMMTA(Ⅴ)の変換が特異的及び比例的に関連していた。モリブデン酸ナトリウムによるSRBの不活性化では、MMA(Ⅴ)の硫化物を生じなかった。しかしながら、動的腸管模擬実験装置の微生物叢は、装置に入れたMMA(Ⅴ)の4%を脱メチル化し、5価のヒ酸より毒性の強い、3価の亜ヒ酸への変換が見られた。 結論:硫化水素産生能を通して、ヒトの腸管由来のSRBはヒ素の硫化を誘発するのに必要かつ十分であった。この微生物によるヒ素化合物変換の毒性学的因果関係はまだ明らかではない。しかしながら、硫化されたメチル化ヒ素化合物の効率的な上皮吸収(efficient epithelial absorption)を考慮に入れると、筆者らは、腸管微生物叢及び特にSRB活性は、ヒ素暴露後のトキシコキネティクス分析に組み込まれるのが望ましいと結論付ける。 当該学術誌には、この論文の紹介記事「お腹が火事?腸管の硫酸還元微生物叢はヒ素の硫化を促進する」が掲載されている。 硫酸還元細菌が優占している腸管微生物の培養では、硫酸還元細菌が優占していない場合の培養よりも、より毒性の強いヒ素代謝物を著しく多く産生する。このことは、なぜ、ある個人でヒ素の有害な影響に特に感受性が高いかの説明を助ける。 当該記事は以下のURLから入手可能。 http://ehp.niehs.nih.gov/wp-content/uploads/122/8/ehp.122-A222.pdf |
| 地域 | その他 |
| 国・地方 | その他 |
| 情報源(公的機関) | その他 |
| 情報源(報道) | Environmental Health Perspectives |
| URL | http://ehp.niehs.nih.gov/wp-content/uploads/122/8/ehp.1307759.pdf |
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