食品安全関係情報詳細
| 資料管理ID | syu04030370104 |
| タイトル | 論文紹介:「乳における中東呼吸器症候群コロナウイルスの安定性」 |
| 資料日付 | 2014年4月7日 |
| 分類1 | - |
| 分類2 | - |
| 概要(記事) | 米国疾病管理予防センター(CDC)発行のEmerging Infectious Diseases (Volume 20 , Number 7-July 2014 )に掲載された論文「乳における中東呼吸器症候群コロナウイルスの安定性 (Stability of Middle East Respiratory Syndrome Coronavirus in Milk)、著者Neeltje van Doremalen(National Institutes of Health、米国)ら」の概要は以下のとおり。 中東呼吸器症候群コロナウイルス(MERS-CoV)がヒトで初めて診断されたのは2012年であった。ヒトからヒトへのMERS-CoV感染は限定的で、感染経路は未だに判明していない。ヒトコブラクダが、その呼吸器スワブ検体のMERS-CoV抗体及びMERS-CoVウイルスRNAの検出を基に、中間宿主である可能性があると特定された。しかしながら、多くの患者はヒトコブラクダと接触していない。よって、どのようにMERS-CoVが人獣に共通感染するのかは不明である。 汚染された乳製品が細菌やウイルスの伝播に関連していることが知られている。ここでは、ヒトコブラクダ、山羊及び牛のそれぞれの乳におけるさまざまな温度でのMERS-CoVの安定性を研究した。非加熱殺菌乳及び無添加ダルベッコ変法イーグル培地(DMEM)において、MERS-CoV Jordan-N3/2012株を最終50%組織培養感染量10の5.5乗/mLに希釈した。 4℃では72時間経過後、ウイルスの幾何平均感染価は減少した。ヒトコブラクダ乳で37%、山羊乳で64%、牛乳で56%、DMEMで80%の減少がみられた。22℃、48時間の保存では、ヒトコブラクダ乳で88%、山羊乳で99%、牛乳で98%、DMEMで97%の減少がみられた。しかし、その48時間後には生存ウイルス量が回復していた。63℃で30分間加熱した場合は、ウイルス感染価が回復することはなかった。 人獣共通感染症と判断される感染経路や経路の組合せは不明であり、食品由来感染を排除することはすべきではない。アラビア半島の住民は日常的に非加熱殺菌乳を飲用している。今回の結果から、もしMERS-CoVが乳に入った場合は長時間生存することができることが示された。今後の研究は、感染したヒトコブラクダの泌乳にMERS-CoVが排出されるかを調べ、もしそうであれば、汚染乳の取扱や摂取がMERS-CoV感染と関連しているかを調査することである。 最近、ハムスターにニパウイルスを飲用させた実験で感染が生じ、それは腸管感染ではなく、気道感染であったとの報告が出ている。MERS-CoVについても同様の機序によって、口腔内の汚染、その後に下気道での感染が起こるかもしれない。 乳を加熱殺菌することで食品由来感染は防御できる。本研究では、加熱処理によって感染性のあるMERS-CoVが検出限界以下にまで低減することが示された。この方法は簡便かつ費用対効果の高い感染予防方法である。 |
| 地域 | 北米 |
| 国・地方 | 米国 |
| 情報源(公的機関) | 米国/疾病管理予防センター(CDC) |
| 情報源(報道) | CDC、Emerging Infectious Diseases |
| URL | http://wwwnc.cdc.gov/eid/article/20/7/14-0500_article.htm |
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