食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03961100149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、ヨウ素の食事摂取基準に関する科学的意見書素案について意見公募
資料日付 2014年1月15日
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分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は1月15日、ヨウ素(iodine)の食事摂取基準(Dietary Reference Values: DRVs)に関する科学的意見書素案(56ページ)を公表し、2014年2月26日までの意見公募を開始した。概要は以下のとおり。
1. この意見書素案では、成人、乳児・小児、妊婦・授乳婦のヨウ素のDRVsが提案されている。
2. EFSAは、利害関係者らから基準を満たして送られるすべての意見等を評価する予定である。これらの意見等は、EFSAの関連する科学パネルによってさらに検討され、関連性が認められた場合には、考慮に入れられる。
3. 当該意見書素案の抄録
 欧州委員会(EC)からの要請を受けて、「栄養製品、栄養及びアレルギーに関する科学パネル」(NDAパネル)は、ヨウ素のDRVs(目安量(Adequate Intake: AI)として提示されている)を算出した。ヨウ素は、甲状腺ホルモン類の合成に必須である。ヨウ素は、これらのホルモン類を介し、エネルギー産生代謝及びその他多くの生理学的プロセスにおける重要な役割を有している。ヨウ素欠乏は、一般集団における甲状腺腫や甲状腺機能低下症の発生頻度の増加と関連している。
 このAIは、尿中ヨウ素濃度が約100μg/Lを超えると甲状腺腫の罹患率が最も低いことを示す、欧州の学齢児童に対する大規模な疫学調査を根拠としている。この数値から、学齢児童の十分なヨウ素摂取量を示す尿中ヨウ素濃度の閾値として100μg/L以上が算出された。他の年齢群についての同様の適したデータがないため、この閾値を成人、乳児及び幼児にも適用することを提案する。
 尿量及びヨウ素吸収率92%を考慮に入れ、成人のAIとして150μg/日を提案する。乳児(生後7~11か月)及び小児のAIsは、70μg/日~130μg/日の範囲である。母体の甲状腺ホルモン生産量の増加並びに胎児、胎盤及び羊水によるヨウ素の取り込みによる追加の必要性を考慮に入れ、妊婦のAIとして200μg/日を提案する。授乳婦について提案されているAIの200μg/日には、妊娠前の十分なヨウ素の状態を条件にヨウ素の体内貯蔵量の多いことが考慮に入れられており、授乳婦におけるヨウ素のDRVsの算出において、母乳中に分泌されるヨウ素の補完を考慮する正当な理由はないと考えられる。
 当該意見書素案は、以下のURLから入手可能。
http://www.efsa.europa.eu/en/consultations/call/140115.pdf

国立医薬品食品衛生研究所 安全情報部 食品安全情報(化学物質)No.2/2014(2014.1.22)P6
http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/index.html
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL http://www.efsa.europa.eu/en/consultations/call/140115.htm
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