食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03901340314
タイトル ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)、2012年の年次報告書を発行(2/2)
資料日付 2013年10月2日
分類1 -
分類2 -
概要(記事) 5.各部門の報告
5-1.リスクコミュニケーション
 1)BfRのリスクコミュニケーション部門は以下の4つの部署から成る。
 ・情報公開クリアリング、欧州食品安全機関(EFSA)のフォーカルポイント及び委員会
 ・リスクリサーチ、理解・認識、早期検出及び影響評価
 ・報道及び広報
 ・科学イベント担当
 2)リスクコミュニケーションを経て変化した消費者行動:常に望ましい変化か?
 ・考えられる健康影響から消費者を保護するために的確な情報提供は必要であるが、一方でリスクコミュニケーションは好ましくない消費者動向を誘導してはならない。例えば、ある野菜のカドミウム濃度が短期間で増大したという情報は、野菜の摂取の有意な低減につながるかとの問題が提起される。野菜摂取の行き過ぎた低減は、カドミウムに汚染された野菜を短期間摂取してしまった場合よりも、栄養面での不利益が大きくなる。
 ・2011年1月、政府が鶏卵中に高濃度ダイオキシンを検出した。リスクコミュニケーションでは鶏卵中のダイオキシンのみに言及したのにも拘わらず、調査対象の消費者のほぼ16%が、鶏肉の摂取も減らした。
 3)ナノテクノロジーに対するドイツにおける意識はどう変化しているか?
 ・全般的に、ナノテクノロジーに対する批判的な意識が傾向としてみられる。ナノテクノロジーに対して「良い」または「非常に良い」と感じている人の割合は、2007年以降、パーセンテージで10ポイント低下した。
 ・ナノテクノロジーを受容できるとする割合は、調査対象の全ての製品で低下した。ナノテクノロジーの使用を受容できるとする割合は、食品よりも医療及び環境関連製品で高い。
 ・2012年を例にとると、調査対象者の約76%が、損傷した歯のエナメル質の治療へのナノテクノロジーの使用に賛成であった(2007年は80%)。一方で、ビタミンによる食品強化へのナノテクノロジーの使用に賛成する人の割合は、2007年は51%であったのに対し、2012年にはわずか21%であった。
5-2.生物学的安全性
 1)BfRの生物学的安全性部門は、以下の6つの部署からなる。
 ・微生物毒性
 ・食品衛生及び安全性のコンセプト
 ・疫学及び人獣共通感染症
 ・集団食中毒の予防及び調査
 ・診断法、遺伝子学及び病原体の特徴づけ
 ・薬剤耐性及び耐性決定因子
 2)非加熱喫食用(RTE)食品でのリステリア発生
 BfRは、「食品を介したリステリア感染予防」と題するリーフレットを発行した。
当該リーフレット(ドイツ語、4ページ)は以下のURLから入手可能。
http://www.bfr.bund.de/cm/350/verbrauchertipps_schutz_vor_lebensmittelbedingten_infektionen_mit_listerien.pdf
 3)サルモネラ属菌:管理プログラムによる疾病予防
5-3.食品安全
 1)BfRの食品安全部門は以下の3つの部署から成る。
 ・影響に基づく分析論及びトキシコキネティクス
 ・食品毒性学
 ・栄養リスク、アレルギー及び新食品
 2)食品中の3-MCPD脂肪酸エステル
 ・2012年、BfRはパルマ大学が行った遊離3-MCPDと比較した3-MCPD脂肪酸エステルの効果に関する調査研究結果に基づき、3-MCPD脂肪酸エステルの最新の意見書を公表した。BfRは、以前に導き出した3-MCPDの耐容一日摂取量(TDI)、2mg/kg体重を、3-MCPD脂肪酸エステルの摂取にも適用することは引き続き正しいと考える。
 ・現時点で、特定の消費者群が当該TDIに達した又は超過したかについては、充実したデータがないことから詳細な推定は不可能である。
 ・食品中の3-MCPD脂肪酸エステルの公式データに基づき、BfRが様々な消費者群での当該物質の推定摂取量を更新できるのは、2015年以降となる見込みである。
5-4.化学物質の安全性
 1)BfRの化学物質の安全性部門は、以下の5つの部署からなる。
 ・評価過程の運営及び総合的な評価
 ・農薬及び殺生物剤の毒性学
 ・農薬及び殺生物剤の残留評価
 ・化学物質の毒性学
 ・認可に関する安全性 
 2)2012年、欧州化学品規制(REACH)のもとで化学物質の評価工程がスタートした。ドイツが評価を行なった化学物質は、ビスフェノールA、テトラフルオロプロペン、N-1-ナフチラミン、n-ヘキサン及びジエタノラミンである。
地域 欧州
国・地方 ドイツ
情報源(公的機関) ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)
情報源(報道) ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)
URL http://www.bfr.bund.de/cm/364/bfr-annual-report-2012.pdf
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