食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03900780470
タイトル 欧州疾病予防管理センター(ECDC)、中東呼吸器症候群コロナウイルス(MERS-CoV)に関する緊急リスク評価書を更新、欧州に散発リスクは存在する
資料日付 2013年9月26日
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分類2 -
概要(記事)  欧州疾病予防管理センター(ECDC)は9月26日、中東呼吸器症候群コロナウイルス(MERS-CoV)に関する緊急リスク評価書を更新し、欧州におけるMERS-CoV患者が散発するリスクは依然存在していると発表した(17ページ、2013年9月24日付け)。
1.最新情報に更新したリスク評価書の結論は以下のとおり。
(1)サウジアラビアでは感染が拡大しており、また10月のハジ巡礼期間に欧州連合(EU)からサウジアラビアへの訪問者が増えることから、MERS-CoVがEUに侵入するリスクは継続すると予想される。
(2)2013年5月以降、中東以外でMERS-CoV症例は発生していないが、サウジアラビアでは毎月新症例が発生し、2013年4月以降10倍に増加した。
(3)EUでの2次感染リスクは低い。
(4)限定的なヒトからヒトへの感染は生じている。しかし、その数は少ない。
(5)軽症及び無症候症例が検出されるようになり、以前に比べ年齢及び性別の分布のゆがみが顕著ではなくなっている。
(6)医療施設に関連する症例比率は、全症例の24%となっている。
(7)MERS-CoVの病原巣とみられる動物に関する研究が出されているが、これらの関与についは依然として不明である。現在、MERS-CoVの病原巣、宿主、ウイルス感染経路は明らかになっていない。
2. 疫学状況 
2013年9月24日現在、世界のMERS-CoV確定症例は133人、このうち60人が死亡している。サウジアラビアでは49人の死亡者を含む111症例が、ヨルダンでは2人の死亡者が、カタールでは2人の死亡者を含む3症例が、アラブ首長国連邦では1人の死亡者を含む5症例が報告されている。
 中東以外では12症例の報告があり、内訳は英国4人、イタリア1人、フランス2人、ドイツ2人、チュニジア3人となっている。中東での1次感染者からの国内2次感染は英国、フランス、チュニジアで発生している。
3.主な推奨事項
(1) 中東からの帰国後14日以内に呼吸器疾患を発症した人は直ちに受診し、渡航歴を伝える。
(2) EU内で重症急性呼吸器感染症を発症した患者については、サウジアラビア及び中東への渡航歴及びMERS-CoV患者との接触を調査する。
(3) EU内の65歳以上、12歳以下、妊婦、慢性病患者、免疫不全者、悪性腫瘍患者及び末期患者でハジ巡礼を計画している者は渡航延期を考慮する。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州疾病予防管理センター(ECDC)
情報源(報道) 欧州疾病予防管理センター(ECDC)
URL http://www.ecdc.europa.eu/en/publications/Publications/RRA_MERS-CoV_7th_update.pdf
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