食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03900010149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、2009年~2011年の欧州における食品中の3-MCPD存在量の解析及び予備的暴露評価について科学的報告書を公表
資料日付 2013年9月26日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は9月26日、2009年~2011年の欧州における食品中の3-モノクロロプロパン-1
,2-ジオール(3-monochloropropane-1
,2-diol: 3-MCPD)存在量の解析及び予備的暴露評価について科学的報告書(2013年9月20日承認、45ページ)を公表した。概要は以下のとおり。
1. 3-MCPDは、食品の加工中に生成する汚染物質で、ヒトに対して発がん性を示す可能性があるものとして分類されており、食品科学委員会(SCF)は、3-MCPDの耐容一日摂取量(TDI)を2μg/kg体重/日に設定した。本報告書は、2009年から2011年まで欧州連合(EU)加盟国で収集され、EFSAに提出された1
,235件の分析結果に基づき、食品中の3-MCPD濃度について記述するものである。
2. 全データの59 %を占める左側打ち切りデータ(訳注:検出限界(LOD)未満のデータ)は、lower bound(LB)値(訳注:ゼロ)、upper bound (UB)値(訳注:LOD値)及びmiddle bound (MB)値(訳注:LODの半値)に置き換えられた。11の食品分類及び34の食品小分類(全体で45の食品群)における3-MCPDの平均存在量が、推定MB値と範囲[MB値(LB値~UB値)]で算出された。
3. 過半数の食品群において、平均存在量は「不検出」から50μg/kgの範囲であった。高い存在量の平均は、「動植物油脂類」[MB値:1
,020μg/kg、範囲(LB値:960μg/kg~UB値:1
,090μg/kg)]及びその小分類に認められた。
4. 全地域住民の食事経由暴露量の平均値及び95パーセンタイル値(P95)が、平均的存在量のデータ及びEFSAの「包括的な欧州食品摂取量データベース」からの個人レベルの摂取データを組み合わせて、推定された。3-MCPDへの平均暴露量は、ほとんどの地域住民集団(調査全体にわたる64の地域別年齢群のうち60)において1μg/kg体重/日未満であった。4つの地域住民集団において、平均的な食事経由暴露量は1~1.5μg/kg体重/日であった。食事経由暴露量のP95は、56の年齢別地域住民集団において2μg/kg体重/日を下回り、残る8の年齢別地域住民集団において2~3μg/kg体重/日であった。
5. 「マーガリン及び類似製品類」が45の地域住民集団(70%)において、また、「動植物油脂類(クルミ油を除く)」が18の地域住民集団(28%)において、暴露量に大きく寄与していた。暴露量に寄与するその他の食品類は、「パン及びロールパン類」(全暴露量の6~26%の範囲で寄与)、「ファインベーカリー類(焼成菓子類)」(全暴露量の4~29%の範囲で寄与)及び「保存食肉(くん製)類」(全暴露量の3~18%の範囲で寄与)であった。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/doc/3381.pdf
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