食品安全関係情報詳細
| 資料管理ID | syu03890590470 |
| タイトル | 欧州疾病予防管理センター(ECDC)、欧州連合/欧州経済領域において2006～2009年に発生した6つの主要な食品及び水媒介感染症の調査報告書を公表 |
| 資料日付 | 2013年9月9日 |
| 分類１ | - |
| 分類２ | - |
| 概要（記事） | 欧州疾病予防管理センター(ECDC)は9月9日、欧州連合/欧州経済領域(EU/EEA)において2006～2009年に発生した6つの主要な食品及び水媒介感染症の調査報告書を公表した（114ページ)。 1．当該報告書は、サルモネラ症、カンピロバクター症、志賀毒素/ベロ毒素産生性大腸菌(STEC/VTEC)感染症、リステリア症、エルシニア症、細菌性赤痢の6つの主要感染症に関する疫学に特化した初の報告書である。2006～2009年の詳細な分析結果が記載されている。 2．カンピロバクター症及びSTEC/VTEC感染症はこの4年間に増加している。カンピロバクター症は13%増加し、2009年は201 ,605人を超える報告があった。感染の90%がEU/EEA域内で生じている。STEC/VTEC感染症は9%増加し、2009年は3 ,698人報告された。2007～2009年の感染の79%が国内で生じた。 3．サルモネラ症、細菌性赤痢、エルシニア症は2006～2007年及び2009年は減少傾向にあった。サルモネラ症は2006～2009年の間に53 ,854人減少し、減少率は33%、2009年は109 ,893人報告された。特にSalmonella Enteritidis感染症の減少が顕著で、4年間に44%減少した。減少傾向にあるにも係らず、サルモネラ属菌による集団食中毒が数件発生している。サルモネラ感染の86%がEU/EEA域内で発生しており、域内には依然サルモネラ属菌がまん延していることが示唆された。 細菌性赤痢は2007～2009年で13%減少し、2009年は7 ,621人報告された。2007～2009年の症例の3分の2はEU/EEA域外からの輸入症例である。エルシニア症は2006年から比べて2009年は16%減少し、7 ,638人の報告があった。症例の97%が国内で感染獲得している。ヒトでの最も一般的な血清型はO:3（90%以上）であった。 4．リステリア症については、4年間で変化はなく、2009年は1 ,638人の報告があった。リステリア症は真の食品由来感染症で、ほぼ全員が国内で感染獲得している。全ての年齢層において最も優占な血清型は4b及び1/2aであった。 5．腸チフスは2008～2009年で変化がなく、患者数は630人であった。パラチフスは2009年は少し減って586人であった。腸チフス・パラチフスは大半がEU/EEA域外への旅行に関連していた。 6．以前は、0～4歳が６つの食中毒で最も感染報告の割合が高かった。当該報告書では、1歳未満と1～4歳のグループで違いがあるかを見るために分けて分析した。 非チフス性サルモネラ症、カンピロバクター症、STEC/VTEC感染症ではほとんど差がなかった。腸チフスでは1～4歳の年齢グループが1歳未満のグループに比べて5倍多くなっていた。 リステリア症については、2007～2009年に1歳未満のリステリア症の割合は減少していたが、高齢者、特に85歳以上の男性の症例が急激に増加した。 7．リステリア症を除く主な感染症では、患者致死率は1％未満であった。リステリア症は2007～2009年で致死率は17～20％であった。 高齢者のリステリア症には特に配慮が必要である。病院に関連する集団発生では患者の安全性が大いに懸念される。高感受性集団に対して施設内で出される調理済みのそのまま食べる（RTE）食品が関連した高い感染リスクが過少評価されている。幾つかのRTE食品による高リスク群のリステリア症感染リスクについて一層の注意を払うべきである。また、L.monocytogenesの許容水準を維持するために、L. monocytogenesに関するEU規則に厳格に従うべきである。 当該報告書は以下のURLから入手可能。 http://www.ecdc.europa.eu/en/publications/Publications/food-and-waterborne-diseases-surveillance-report.pdf |
| 地域 | 欧州 |
| 国・地方 | EU |
| 情報源（公的機関） | 欧州疾病予防管理センター(ECDC) |
| 情報源（報道） | 欧州疾病予防管理センター(ECDC) |
| URL | http://www.ecdc.europa.eu/en/publications/_layouts/forms/Publication_DispForm.aspx?List=4f55ad51%2D4aed%2D4d32%2Db960%2Daf70113dbb90&ID=900&RootFolder=%2Fen%2Fpublications%2FPublications&Web=270275b7%2D419a%2D4352%2Da8fb%2Df0c757d92e66 |
（※注）食品安全関係情報データベースに関する注意事項
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要（記事）は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。
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