食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03840640470
タイトル 欧州疾病予防管理センター(ECDC)、理事年次報告書(2012年)を公表
資料日付 2013年6月14日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州疾病予防管理センター(ECDC)は6月14日、理事年次報告書(2012年)を公表した(87ページ)。概要は以下のとおり。
 2012年、ECDCはアウトプットを増やし、感染症の脅威に対するより良い対応に向けての協力体制を強化した。疾病サーベイランスを補助するツールの開発のほか、新規及び進行中の脅威に関する数多くの報告書及び最新の疫学情報を公表した。
1.薬剤耐性(AMR)及び医療関連感染(HAI)
 2012年の主な活動に、欧州の救急病院における医療関連感染と薬剤使用の有病率の点観測の完了がある。当該調査の最終報告は2013年7月の予定で、対話型データベースがECDCのウェブサイトからアクセス可能となる。また、ECDCが主導する抗生物質の慎重な使用を推進するための、今年5回目となる欧州抗生物質啓発デーが2012年11月に実施され、43の欧州の国々が参加した。
2.食品及び水由来感染症並びに人獣共通感染症
 3種類の食中毒病原体(サルモネラ属菌、リステリア・モノサイトゲネス、志賀毒素産生性/ベロ毒素産生性大腸菌)に対する分子サーベイランスの試験プロジェクトが開始された。試験プロジェクトの目的は検出精度を向上させ、欧州サーベイランスと世界中の研究機関サーベイランスネットワークを連係することで、1か国以上に及ぶ集団食中毒の詳細な調査を強化することである。ECDCはまた、欧州連合(EU)で初めて記録された大規模なSalmonella Stanley集団感染症が発生したのちの合同調査に参加した。ECDCと欧州食品安全機関(EFSA)は、ヒト、獣医師及び食品部門からの情報を関連付けた合同リスク評価書を発表した(「一つの健康(one health)」手法)。ECDCはEUサルモネラリファレンス検査機関と共同で、分離株データの収集及びPFGE解析に関するEU標準手順を開発した。
3.ヘルス・コミュニケーション
 ECDCは2012年に240点の科学出版物を発表した。公衆衛生問題に関する重要な欧州の情報源であるECDCのウェブサイトは80万人の独自の訪問者がいる。メディアはECDCの情報を届け広めるための重要な手段である。2012年にECDCは世界64か国の3
,000件以上の報道記事、約2
,000件の印刷物及びメディアアウトレットに引用された。広報誌ユーロサーベイランスは2012年、初めてインパクトファクター 6.15を受賞し、当分野での上位10誌に位置付けられた。現在約500人の専門家が、急な通知や厳しい締切の中で、ユーロサーベイランスのための再審査に時間を割いている。2012年では、重症呼吸器症候群のサウジアラビア及びカタールの患者が新型コロナウイルスに感染していることが判明した時、ユーロサーベイランスは科学雑誌の中で最初に信頼できる情報を提示した。
 当該理事年次報告書は以下のURLから入手可能。
Http://www.ecdc.europa.eu/en/publications/Publications/Annual-report-director-2012.pdf

国立医薬品食品衛生研究所 安全情報部 食品安全情報(微生物)No.13/2013(2013.06.26)P13~15
http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/index.html
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州疾病予防管理センター(ECDC)
情報源(報道) 欧州疾病予防管理センター(ECDC)
URL http://www.ecdc.europa.eu/en/press/news/Lists/News/ECDC_DispForm.aspx?List=32e43ee8%2De230%2D4424%2Da783%2D85742124029a&ID=935&RootFolder=%2Fen%2Fpress%2Fnews%2FLists%2FNews
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