食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03840250149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、類似する淡水種と比較した海洋生物及び河口生物の農薬に対する感受性及び暴露量に関する文献レビューについて外部委託した科学的報告書を公表
資料日付 2012年11月23日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は11月23日、類似する淡水種と比較した海洋生物及び河口生物の農薬に対する感受性及び暴露量に関する文献レビューについてオランダ のワーゲニンゲン大学(Wageningen UR)に外部委託した科学的報告書(2012年11月18日受理、152ページ)を公表した。概要は以下のとおり。
1. 我々は、海洋及び河口生物(以後、海水生物と記述)と淡水種の農薬に対する感受性及び暴露量を比較するため、査読済み文献の検索を行った。関連する参考文献は、合計3
,627件にのぼり、2つのEndNote(訳注:参考文献リストの作成等を行うソフト)のライブラリ(1つは海水種に関するもの、もう1つは淡水種に関するもの)に収録された。我々は、広い範囲にわたる毒性データベース及び当該EndNoteライブラリに基づき、感受性の差異を評価するための「種別感受性分布」(Species Sensitivity Distributions: SSDs)を作成した。さらに我々は、海水及び淡水の両方で2種以上の生物が試験されたすべての農薬の毒性(L(E)C50(訳注:魚類に対する急性水生毒性を示すLC50又は甲殻類に対する急性水生毒性を示すEC50))を比較した。我々は、暴露量の差異を評価するため、農薬の濃度及び残留性に関する文献を比較した。
2. 感受性に関する調査結果によって、淡水種と海水種の間に、農薬への感受性における系統的差異のないことが示された。一部の農薬については、海水生物又は淡水生物が、他方より感受性の高い可能性がある。そのような影響は、海水種の方が感受性の高いトリフルラリン(trifluralin)、並びに淡水種の方が感受性の高いパラチオン(parathion)及びHEOD(訳注:ディルドリン)に認められた。また、分類群(訳注:科や属等で類別された生物群)内における比較によって、淡水種と比較した海水種に系統的差異のないことが示された。分類群内における利用可能なすべての種別データを比較すると、一部の海水生物群は、それらの淡水における代表群と比較して、特定の農薬に対するより高い感受性を示した。たとえば、海水の軟体動物は、淡水の軟体動物と比較して、メトキシクロル(methoxychlor)に対するより高い感受性を示した。一方、淡水の節足動物は、硫酸銅(copper sulphate)及びパラチオン(parathion)に対し、海水の節足動物より感受性が高かった。
3. 暴露量に関する調査結果によって、淡水の表層における農薬の濃度が、海水の環境と比較して、より高い傾向にあることが示される。利用可能なデータが限られていたため、底質についてそのような推定をすることはできなかった。しかし、農薬の残留性及び吸着性に関する一般的洞察に基づくと、残留性及び吸着性が非常に高い農薬(例えばDDT)が海水の底質に蓄積する傾向の明らかな兆候があるように思われる。
 農薬有効成分に使用される物質別のデータベース(ZIPファイル)は、以下のURLから入手可能。
http://www.efsa.europa.eu/en/supporting/doc/357eax1.zip
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL http://www.efsa.europa.eu/en/supporting/doc/357e.pdf
(※注)食品安全関係情報データベースに関する注意事項
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