食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03830610149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、食品及び飼料中のステリグマトシスチン(STC)のヒト及び動物の健康に対するリスクに関する科学的意見書を公表
資料日付 2013年6月7日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は6月7日、食品及び飼料中のステリグマトシスチン(STC)のヒト及び動物の健康に対するリスクに関する科学的意見書(2013年5月17日採択)を公表した。概要は以下のとおり。
 STCはポリケチドかび毒で、アフラトキシン類と生合成経路を共有する。食品検体247点、飼料検体334点の分析結果が提出された。食品では、STCはいずれも検出限界値又は定量限界値未満であった。飼料では、4件の定量化の結果が提出されたに過ぎない。したがって、EFSAのフードチェーンにおける汚染物質パネル(CONTAMパネル)は、入手できる発生データが限られていることから、ヒト及び動物の食事・飼料を介しての信頼に足る暴露評価を行えないと結論づけた。
 STCの経口急性毒性は比較的小さく、肝臓と腎臓が標的臓器である。代謝活性を受けDNA付加体を形成し、細菌細胞及び哺乳動物の細胞で変異原性を示す。経口、腹腔内、皮下及び皮膚投与で腫瘍形成能が見られ、肝細胞ガン、肝血管肉腫及び褐色脂肪の血管肉腫及び肺腺腫などに至った。暴露データが入手不可能であることから、遺伝毒性及び発がん性を有する物質に用いる暴露マージン手法をSTCに適用することはできず、同パネルはヒトの健康に対するリスクの特徴を明らかにすることはできなかった。
 動物について、同パネルは、STCの家きん及び豚に対する肝毒性、家きんに対する腎毒性及び数種類の魚類に対する毒性を指摘した。しかし、家畜、魚及び愛がん動物への暴露に関するデータがなく、また、STCの有害な影響に関する知見に限りがあることから、同パネルは動物の健康に対するリスクの特徴を明らかにすることはできなかった。
 食事・飼料を介しての暴露評価を行うためには、食品及び飼料中のSTCのさらなる発生データの収集が必要である。食品に関しては、定量限界値1.5μg/kg未満である方法が適用されるべきである。

国立医薬品食品衛生研究所 安全情報部 食品安全情報(化学物質)No.12/2013(2013.06.12)P12
http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/index.html
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/doc/3254.pdf
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