食品安全関係情報詳細
| 資料管理ID | syu03790410294 |
| タイトル | 世界保健機関(WHO)、鳥インフルエンザウイルスA(H7N9)感染症に関するFAQを更新(4月3日付) |
| 資料日付 | 2013年4月3日 |
| 分類1 | - |
| 分類2 | - |
| 概要(記事) | 世界保健機関(WHO)は4月3日、中国で発生した鳥インフルエンザウイルスA(H7N9)による感染症に関するFAQを更新した。概要は以下のとおり。 Q1:インフルエンザA(H7N9)ウイルスとは? A1:A型インフルエンザH7ウイルスは、通常鳥の間で循環しているインフルエンザウイルスの1グループで、A(H7N9)ウイルスとは、大きなH7ウイルスグループの中の1サブグループという位置づけになる。H7ウイルスの中には時おりヒトに感染するものもあるが(H7N2、H7N3及びH7N7)、ヒトのH7N9ウイルス感染は、中国からの届出以前には前例がない。 Q2:主症状は? A2:これまでのところ、患者は重症肺炎にかかっている。発熱、せき、息切れ等の症状が見られる。とは言え、どのような徴候が出るかについては、今のところ情報が限られている。 Q3:現時点での中国の感染者数は? A3:4月3日現在ラボで確定された症例は7人である。(訳注:その後別報にて日々更新されている。) Q4:なぜ今このウイルスに感染するのか? A4:感染の暴露源が定かでないため、質問への答はない。ただ、ウイルスの遺伝子解析の結果、鳥のウイルスから進化したものでありながら、ほ乳類中で増殖できるよう適応した徴候が示唆されている。たとえば、ほ乳類の細胞に結合して、正常体温に近い温度(つまり鳥よりも低温)で増殖する能力がある。 Q5:H7ウイルスによるこれまでの症例は? A5:H7(H7N2、H7N3及びH7N7)ウイルスによるヒトの症例は、1996年~2012年にオランダ、イタリア、カナダ、米国、メキシコ及び英国で発生している。大半は家きんの集団感染に連動して発生した。主に結膜炎や上部呼吸器症状を呈したが、オランダで死者が1人出たのは例外である。中国におけるヒトのH7感染は、今回の届出が初めてとなる。 Q6:A(H7N9)はA(H1N1)やA(H5N1)と違うのか? A6:違う。3つともインフルエンザAウイルスだが相違がある。H7N9とH5N1は動物インフルエンザウイルスとみなされ、時おりヒトにも感染する。H1N1ウイルスについては、通常ヒトがかかるものと動物がかかるものとに大別できる。 Q7:今回どのようにA(H7N9)に感染したのか? A7:確定症例の中には動物や動物環境と接触を持った患者もいるが、動物からはウイルスが検出されていない(訳注:その後、上海の市場でハトから検出された情報を追加した)。どのように感染したかはまだ不明である。動物からヒトへの感染とヒト間での感染の両方の可能性を調査している。 Q8:どのように予防できるか?(手洗いの励行、マスクの着用等、略) Q9:家きん肉や豚肉製品は安全か? A9:感染態様がなお不明であるが、衛生的な調理法の基本原則に従うのが賢明である。インフルエンザウイルスは熱で不活化するため、加熱調理時の通常温度(ジュージューと音がし、赤味のある部位が消え、全部位が70℃に達する温度)でウイルスは死滅する。集団発生のあった地域であっても、肉製品の取扱いと調理法がしっかりしていれば問題ない。生肉や非加熱の料理はリスクが大きく、摂取しない方がよい。加熱調理済み食品や無加熱摂取食品は、常に生肉と一緒にしないこと。生肉に使用したまな板や包丁は、ほかの食品に使用しないこと。生肉に触った後は必ず手を洗ってから他の食品を扱い、加熱調理済みの肉は、調理前にあった同じ場所に置かないこと。生卵や半熟卵を用いた料理をそのまま加熱せずに喫食しないこと。生肉を処理した後は水と石けんで手をよく洗い、生肉の接触面や器具類をすべて洗って消毒すること。 Q10:ワクチンは? A10:A(H7N9) 用の予防ワクチンは今のところない。ただ、ウイルスは初期の患者から分離され、特性が明らかにされている。ワクチン開発の第一歩は、ワクチンの元になる候補ウイルスの選定にある。WHOは関係機関等と連携して、最適な候補ウイルスを同定すべく、入手したA(H7N9) ウイルスの特性を引き続き明らかにしていく。そのような候補ウイルスを用いて、要すればワクチン生産を行うことができる。 Q11:治療法は? A11:中国が実施したラボ検査の結果、当該ウイルスは、ノイラミニダーゼ抑制剤として知られる抗インフルエンザ薬(オセルタミビル及びザナミビル)に感受性がある。これらは発病の初期段階に投与すれば、季節性インフルエンザウイルスとA(H5N1)ウイルスに有効であることが分かっている。ただし現時点で、H7N9感染症に投与した知見がない。 Q12:A(H7N9)は一般住民のリスクとなるか? A12:地域社会に拡散する大きなリスクがあるか否かを判断できるだけの情報がない。実施中の疫学調査の結果次第である。 Q13:医療関係者のリスクは? A13:感染者と頻繁に接触する医療関係者に対し、WHOは感染の予防管理に十分留意するよう勧める(細部略)。 Q14:調査内容は? A14:衛生当局は、早期発見に向け肺炎患者に対するサーベイランスの拡大、疑い症例や患者との接触者等に対する疫学調査、動物衛生当局との連携強化を推進している。 Q15:世界的流行の脅威となるか? A15:ヒトに感染する動物のインフルエンザウイルスは、どれも世界的流行となり得る理論的リスクがある。A(H7N9)が実際にそうなるか否かは不明だが、他の動物インフルエンザウイルスでは世界的流行に至っていない。 |
| 地域 | その他 |
| 国・地方 | その他 |
| 情報源(公的機関) | 世界保健機関(WHO) |
| 情報源(報道) | 世界保健機関(WHO) |
| URL | http://www.who.int/influenza/human_animal_interface/faq_H7N9/en/index.html |
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