食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03750890475
タイトル フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)、紫外線照射高濃度ビタミンD2含有酵母の市場流通認可申請について意見書を公表
資料日付 2013年1月15日
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分類2 -
概要(記事)  フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)は1月15日、紫外線(UV)照射した高濃度のビタミンD2を含む酵母を新開発食品成分(NI)として市場流通認可するための申請について、競争・消費・不正抑止総局(DGCCRF)から諮問を受けて2012年11月5日付けで提出した意見書を公表した。
 諮問は、高濃度のビタミンD2を含むUV照射した酵母(サッカロマイセス・セルビシエ:Saccharomyces cerevisiae)の使用に関するものである。このNIはパン製造プロセスで、伝統的に酵母を含む食品に、サプリメントとして使用するものである。このNIの使用はカナダと米国においてパン製品に認可されている。
 当該使用認可申請は新開発食品及びNIに関する欧州規則EC No.258/97に基づいて、英国評価当局に提出された。英国当局が実施した最初の評価報告書がANSESに提出され、所見と異論の有無が諮問された。
 NIはビタミンD2含有量が多いUV照射した酵母である。この酵母は真核生物で、そのうちのサッカロマイセス・セルビシエ種は伝統的にパン製造に及びアルコール飲料の発酵工程に使用されている。エルゴステロールは、光化学反応(UV照射)によって、エルゴカルシフェロール(欧州規則(CE)No.1170/2009で食品やサプリメントに使用することが認可されている)となり、人工的にビタミンD2を生成することができることが文献に記されている。
 申請者は、当該NIが有意なレベルのビタミンD2を含んでいるのみならずUV照射していない広くパン製造に使用されている従来型の酵母と全く同じであると説明している。
 フランス人の食事実態調査INCA2(2005-2006)を基に算出した97.5パーセンタイル値でのフランス人の暴露量評価を考えると、
・3歳と10歳の子供では、それぞれ2.4μg/日と7.5μg/日
・11歳と17歳の青少年では、それぞれ4μg/日と11.6μg/日
・18歳と64歳の成人では、それぞれ6.0μg/日と16μg/日
・65歳と79歳の高齢者では、それぞれ7.3μg/日と18μg/日である。
 栄養専門委員会(CES NUT)と食品認可が必要な物質及び製造プロセス評価作業部会(GT ESPA)は、摂取量が欧州食品安全機関(EFSA)の設定する安全基準値、即ち0~10歳の子供には25μg/日及び青少年から成人までの50μg/日以下であると結論付けた。
 よってCES NUTとGT ESPAは、当該NIによってもたらされるビタミンD2の摂取レベルの健康安全性については英国評価当局と結論を同じくするものである(安全側である)。
 しかし、CES NUT及びGT ESPAは、NI使用の安全性は、本意見書に記載の所見に対応することが必要であると考える。
 特に、NIと既に存在する酵母との実質的同等性に関する所見である。CES NUTとGT ESPAは、酵母のUV B波照射により新たに生成される有害化合物が多量存在すれば当該NIの健康の安全性を危うくすることを指摘する。もしそうであるならば、当該NI に提案された規格に許容レベルを含めなければならない。
 ビタミンDの他の栄養源/媒介食品がある又は出現したならば、CES NUT及びGT ESPAは当該NIの市場投入後に摂取量調査を行うことを勧告する。
地域 欧州
国・地方 フランス
情報源(公的機関) フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)
情報源(報道) フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)
URL http://www.anses.fr/Documents/NUT2012sa0225.pdf
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