食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu03750740328 |
タイトル | 英国環境・食料・農村地域省(DEFRA)、人獣共通感染症に関する2011年の報告書を公表 |
資料日付 | 2012年12月31日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | 英国環境・食料・農村地域省(DEFRA)は2012年12月31日、人獣共通感染症に関する2011年の報告書を公表した。概要は以下のとおり。 当該報告書は、2011年のヒト及び動物における人獣共通感染症の概要であり、ヒト及び動物の症例及び公衆衛生に関する内容をまとめている。 当該感染症の発生件数には有意な傾向がみられた。これにより、サーベイランスの継続、及び獣医師と開業医間の連携の必要性が強く求められる。 1.カンピロバクター カンピロバクターは、ヒトの病原菌としては引き続き報告数が最も多く、2011年には検査機関が把握した患者数は再び増加し、英国全土での総患者数は72 ,150人となった。全体としては3%の増加となるが、北アイルランドでは13%増、イングランド及びウェールズでは3%増、スコットランドでは3%の減少であった。 カンピロバクターが原因の食中毒件数もイングランド及びウェールズで増加を続け、2012年の18件に対し、2011年は20件であった。多くがレストランでの家きんレバーのパテ/パルフェの喫食に関連していた。 2.クリプトスポリジウム症 対照的に、英国のクリプトスポリジウム症の患者数は、2010年の3 ,655人から20%減少した。イングランド、ウェールズ及びスコットランドでは一貫して減少がみられたが、北アイルランドでは増加した。 イングランド及びウェールズでは患者数の減少がみられたが、クリプトスポリジウム症の集団発生件数は2010年の7件から2011年の12件に増加した。2011年の主要な発生場所は、動物との触れ合い農場、プール、淡水に直接触れる場所などであった。 ブリテン島では動物のクリプトスポリジウム症の臨床例はよくみられ、昨年は検査対象牛の20%、めん羊の3%が政府の検査機関で診断された。英国でクリプトスポリジウム症と診断された患畜数は1 ,381頭(牛が1304頭、めん羊が71頭、豚が2頭、鳥が3羽、及びアカジカが1頭)であった。ただし、動物感染症が全て人獣共に感染するわけではない。 3.サルモネラ属菌 英国での検査機関が確認したサルモネラ属菌感染者数は、2011年は減少が続き9 ,455人であった。サルモネラ・エンテリティディス(Salmonella Enteritidis)がその30%を占め、報告例が最も多い血清型であった。 英国全体では、2010年から2011年の間にS.Enteritidis PT4の感染者数が3分の1以上も減少し、304人となった。次いでS.Typhimurium が多く、2010年から10%も増加した。 集団食中毒発生件数は2010年の9件から2011年は18件に増加し、そのうち11件はS.Enteritidisによるものであった。2011年のサルモネラ集団食中毒と関連があるとされる食品は、赤肉及び輸入鶏卵であった。 2011年のブリテン島での牛サルモネラ症患畜数は712頭で、2010年と比べて20%減少した。めん羊では50%もの減少がみられた。豚では大きな変化はなかったものの、単相性S.Typhimurium株の割合が再び増加傾向にある。北アイルランドでは、牛、めん羊及び豚から分離されたサルモネラ属菌が大幅に減少した。 4.志賀毒素産生性大腸菌(VTEC) 検査機関の報告では、2011年に確認された患者数は1 ,407人で、2010年の1 ,072人から31%増加した。この増加には、英国で発生したVTEC O157 PT8が原因の食中毒が含まれている。 2011年の夏に、VTEC O104の新株による世界最大級の集団食中毒が発生した。英国で確認された7人は、全員がドイツに関係していた。エジプト産のフェヌグリーク種子が感染媒体とされた。 食品由来でないVTEC O157の発生報告件数は、イングランド及びウェールズで10件あった。2010年12月から2011年7月の間に発生したVTEC O157 PT8などの食品由来の集団食中毒は9件であった。これらの集団食中毒では、イングランド、ウェールズ及びスコットランドにおいて252人が検査確認された。自宅の台所で、包装されていない西洋ねぎ又はじゃがいもを取り扱ったことに関連性が認められた。 5.変異型クロイツフェルトヤコブ病(vCJD)及び牛海綿状脳症(BSE) 1990年代以後の出生者にvCJD症例は発生していない。1999年に政府が(献血)血液の白血球除去(leucodepletion)を導入し、2004年には、1980年以降に英国で輸血経験のある人は献血できないとする法律が施行された。輸血が原因とされる二次感染者は英国で4人発生している。 2011年には英国でvCJD確定例及びほぼ確実例は5人(全員死亡)あった。1995年からの報告数は176人となっている。死亡者のピークは2000年の28人である。 2011年の英国でBSEと診断された牛は7頭であった。英国のBSE流行のピークは1992年の37 ,000頭超であったが、その後着実に減少している。 |
地域 | 欧州 |
国・地方 | 英国 |
情報源(公的機関) | 英国環境・食料・農村地域省(DEFRA) |
情報源(報道) | 英国環境・食料・農村地域省(DEFRA) |
URL | http://www.defra.gov.uk/publications/files/pb13851-zoonoses-2011.pdf |
(※注)食品安全関係情報データベースに関する注意事項
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。
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