食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03750370314
タイトル ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)、食品中のエルシニアについて感染予防に関する助言を公表
資料日付 2013年1月24日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)は1月24日、食品中のエルシニアについて感染予防に関する助言(2012年12月18日付け BfR意見書 №110/2013)を公表した。概要は以下のとおり。
 いわゆるエルシニア症の原因はYersinia enterocolitica及びY.pseudotuberculosisである。エルシニアは環境に多く存在する桿菌であり、Y. enterocoliticaの主たる病原巣は豚であり、生の豚肉に細菌が存在している。Y.pseudotuberculosisの主たる病原巣は野生動物である。
 2011年に、ドイツではおよそ3
,400人のエルシニア感染患者が報告された。その多くはY.enterocoliticaが原因であった。エルシニア症は、ドイツにおいてカンピロバクター及びサルモネラ属菌による感染症に次いで多い細菌性胃腸炎である。3歳までの幼児の感染率はひときわ高い。これは免疫系がまだ発達していないためである。エルシニア感染の最大のリスク要因は、豚挽き肉や風味づけされた挽き肉などの生の豚肉の摂取である。
 エルシニアは気温4℃でも増殖できることから、もし汚染された製品が冷蔵庫で保存されていたら、細菌数が増加し感染リスクが高まる可能性がある。したがって、非加熱喫食用食品には、いかなる病原性エルシニアも含まれてはならない。
 当該菌による汚染を最大限減らすには、豚のと畜及び加工工程において、高水準の衛生基準が適用されるべきである。当該菌は、特に豚の扁桃、リンパ節及び腸に集中して存在することから、と畜工程において当該部位から可食部位への汚染を防止しなければならない。
 消費者は、食事を準備する際に調理衛生規則に従うことで、感染から身を守ることができる。具体的には、肉は最低70℃で2分間加熱し、生肉から他の食品へ細菌の拡散を防止する。食品の交差汚染は、手、まな板又は包丁などから発生する場合がある。
 幼児、妊婦、高齢者、免疫系が弱まっている人は生肉の摂取を避けるべきである。
 当該意見書の全文(ドイツ語、10ページ)は以下のURLから入手可能。
http://www.bfr.bund.de/cm/343/yersinien-in-lebensmitteln-empfehlungen-zum-schutz-vor-infektionen.pdf

国立医薬品食品衛生研究所 安全情報部 食品安全情報(微生物)No.3/2013(2013.02.06)P20-21
http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/index.html
地域 欧州
国・地方 ドイツ
情報源(公的機関) ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)
情報源(報道) ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)
URL http://www.bfr.bund.de/cm/349/yersinia-in-food-recommandations-for-protection-against-infections.pdf
(※注)食品安全関係情報データベースに関する注意事項
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。