食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu03750020482 |
タイトル | 香港食物環境衛生署食物安全センター、「第1回トータルダイエットスタディ報告書(第5報):金属汚染物質」を公表 |
資料日付 | 2013年1月11日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | 香港食物環境衛生署食物安全センターは1月11日、「第1回トータルダイエットスタディ報告書(第5報):金属汚染物質」を公表した。 同センターは香港市民が食事から摂取する7種の金属汚染物質について評価した。7種の金属汚染物質は、アルミニウム、アンチモン、カドミウム、鉛、メチル水銀、ニッケル、スズである。また、金属汚染物質の測定時に同時分析できるバナジウムについても報告書には記載されている。概要は以下のとおり。 1. 結果 (1)アルミニウム、アンチモン、カドミウム、ニッケル、スズ 平均摂取群と高摂取群の食事からの摂取量が暫定耐用週間摂取量(PTWI)、耐容一日摂取量(TDI)又は暫定耐用月間摂取量(PTMI)に占める割合は以下のとおり。(平均摂取群、高摂取群の順に記載) 1)アルミニウム(PTWI:2mg/kg体重/週):PTWIに占める割合は30%、77% 2)アンチモン(TDI:6μg/kg体重/日):TDIに占める割合は0.3~0.7%、0.5~1.1% 3)カドミウム(PTMI:25μg/kg体重/月):PTMIに占める割合は33%、75% 4)ニッケル(TDI:12μg/kg体重/日):TDIに占める割合は26%、48% 5)スズ(PTWI:14mg/kg体重/週):PTWIに占める割合は0.2%、1.1~1.2% (2)鉛 現在のところ参照値はない。食事からの推定摂取量は平均摂取群が0.21μg/kg体重/日、高摂取群が0.38μg/kg体重/日で、両者とも1.2μg/kg体重/日より低い。国際連合食糧農業機関(FAO)/世界保健機関(WHO)合同食品添加物専門家会議(JECFA)は、成人の摂取量が1.2μg/kg体重/日では、収縮期の血圧の上昇が生じるリスクは低いとの見解を示している。 (3)メチル水銀 JECFAは成人の摂取量が旧PTWI3.3μg/kg体重/日を上回らなければ、神経毒性のリスクはないとしている。しかし、留意しなければならないことは、出産可能年齢の女性は胎児の健康を保護するため、現在のPTWI1.6μg/kg体重/日を上回ってはならないということである。 食事からの推定摂取量が旧PTWI(3.3μg/kg体重/日)に占める割合は平均摂取群が22%、高摂取群が82%だった。しかし、全体の11%を占める20歳~49歳(出産可能年齢)の女性については、食事からの摂取量がPTWI(1.6μg/kg体重/日)を上回った。 2. 結論及び助言 研究結果から、一般の成人にとって、上記7種の金属汚染物質の食事からの摂取量では、健康に重大な悪影響を及ぼす可能性は大きくないことが示された。メチル水銀は発達中の中枢神経系に重大な反応を引き起こす。メチル水銀は胎児の健康にリスクを及ぼす可能性があることから、妊婦は最も影響を受けるグループである。このため、妊婦のメチル水銀摂取は注目に値する公衆衛生問題である。 3. 市民への助言 (1)数種類の食品を偏って摂取して金属汚染物質を過剰に取り込まないよう、バランスのとれた、バラエティーに富んだ食事を維持する。 (2)魚類にはω-3系脂肪酸や良質なたん白質等の必要な栄養素が多種類含まれるため、多種類の魚類を適量食べるとよい。 (3)妊婦や妊娠を予定している女性、幼児は大型の魚類、捕食魚類、水銀含有量が多い可能性のある魚類(まぐろ類、きんめだい類、さめ類、かじき類、ひうちだい類、さば類等)の喫食を避けるべきである。 4. 業界への助言(省略) 報告書は以下のURLから入手可能。 1. 英語版(全文/PDFファイル118ページ) http://www.cfs.gov.hk/english/programme/programme_firm/files/Report_on_1st_HKTDS_Metallic_Contaminants.pdf 2. 中国語版(要旨のみ) http://www.cfs.gov.hk/sc_chi/programme/programme_firm/files/Summary_on_1st_HKTDS_Metallic_Contaminants.pdf 報告書をまとめた資料(34ページ)は以下のURLから入手可能。 http://www.cfs.gov.hk/sc_chi/programme/programme_firm/files/Presentation_on_1st_HKTDS_Metallic_Contaminants_c.pdf 報告書に関するプレスリリースは以下のURLから入手可能。 http://www.cfs.gov.hk/sc_chi/press/2013_01_11_1_c.html 魚類のメチル水銀含有量に関するQ&Aは以下のURLから入手可能。 http://www.cfs.gov.hk/sc_chi/programme/programme_firm/files/QAs_on_methylmercury_in_fish.pdf 妊婦や妊娠を予定している女性、幼児が喫食する魚類に関する助言は以下のURLから入手可能。 http://www.cfs.gov.hk/sc_chi/programme/programme_firm/files/Fish_advice_for_Pregnant_women.pdf |
地域 | アジア |
国・地方 | 香港 |
情報源(公的機関) | 香港食物環境衛生署食物安全センター |
情報源(報道) | 香港食物環境衛生署食物安全センター |
URL | http://www.cfs.gov.hk/sc_chi/programme/programme_firm/programme_tds_1st_HKTDS_report5_Metallic_Contaminants.html |
(※注)食品安全関係情報データベースに関する注意事項
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。
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