食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03740800475
タイトル フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)、欧州規則(EC)No.1829/2003の枠組みにおいて、害虫抵抗性遺伝子組換えトウモロコシMON810の花粉を輸入及び食品として使用するための市場流通認可について意見書を公表
資料日付 2012年12月25日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)は12月21日、欧州規則(EC)No.1829/2003の枠組みにおいて、害虫抵抗性遺伝子組換えトウモロコシMON810の花粉を輸入及び食品として使用するための市場流通認可について、競争・消費・不正抑止総局(DGCCRF)から諮問を受けて2012年7月25日付けで提出した意見書を公表した。
 トウモロコシの花粉が1gの蜂蜜中に15
,000個、即ち3.8mg/g混入していると見積もられる。
 最大の花粉含有量を想定し、蜂蜜の中の花粉の15%がとうもろこし由来で、そのとうもろこしが全てMON810であるとすると毎日蜂蜜を摂取する最大量が50g/人/日の場合、摂取するトウモロコシ花粉量は190mg、即ち、3.2mg/kg体重/日となる。この場合、Cry1Abたん白質への暴露量レベルは非常に少ない(0.31ng/kg体重/日)ので、欧州食品安全機関(EFSA)は無視できると考えている。
 EFSAは花粉を栄養素又は食品添加物として考えていないので、一日摂取許容量(ADI)のようなタイプの提言は存在しない。
 ヒトの推定花粉摂取量及びCry1Abたん白質の単回投与毒性試験結果から暴露マージン(MOE)を算出した。
 製品(花粉球塊)の商品表示に記載の推奨1日摂取量は子供には10~12g/日及び成人には1~36g/日としている。
 これらの条件で、花粉中のCry1Abたん白質の最大含有量(0.097μg/g生重量)を考慮すると、Cry1Abたん白質に対する暴露レベルは子供で0.065μg/kg体重/日及び成人で0.058μg/kg体重/日となる。
 マウスを使った単回投与毒性試験で用量4
,000mg/kgで作用が観察されないことから、申請者はMOEを子供で6.2の10の7乗及び成人で6.9の10の7乗としている。しかし、単回投与用量から得られた無毒性量(NOAEL)から算出したMOEは、長期摂取についてのMOEを示すものではない。
 バイオテクノロジー専門委員会(CES BIOT)は、トウモロコシ粒及び花粉中のCry1Abたん白質の平均含有量を考慮して、げっ歯類で実施した90日間亜慢性毒性試験(Hammond et al.
, 2006)の最大投与量から計算したCry1Abたん白質のMOEを算出した。これらの条件では、MOEは成人で300及び子供で270である。
[CES BIOTの結論]
 蜂蜜の摂取及び蜂蜜中に遺伝子組換えトウモロコシの花粉が混入していることに関して、EFSAはリスク評価を実施した。EFSAはその「陳述」で、もし、トウモロコシMON810由来の花粉が食品中に非遺伝子組換えトウモロコシの花粉に置き換わったとしても、GMトウモロコシMON810の遺伝子組換えでヒトの健康に追加的リスクを生ずるものではないと結論している。CES BIOTはこの結論に同意するものである。
 申請者によって、サプリメントとして花粉球塊を摂取することに関するリスク評価が行われている。Cry1Abたん白質の単回投与による毒性データに基づくと、MOEはかなり大きい。また、同じたん白質を含むトウモロコシ粒を給餌したラットの90日間亜慢性毒性試験で得られたNOAELを考慮してもMOEは依然として大きい。
 トウモロコシMON810の評価結果に関して、この文書以前のもので最近のデータでは、CES BIOTは遺伝子組換えトウモロコシMON810の花粉又は花粉を含む製品の摂取に関する衛生安全性が、非遺伝子組換えトウモロコシ由来の花粉又は花粉を含む製品の摂取より小さいことを示すいかなる要素も明らかにならなかった。
地域 欧州
国・地方 フランス
情報源(公的機関) フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)
情報源(報道) フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)
URL http://www.anses.fr/Documents/BIOT2012sa0145.pdf
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