食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu03740450450 |
タイトル | Eurosurveillance:「ニュージーランドにおける分子レベルでのカンピロバクター症サーベイランス」 |
資料日付 | 2013年1月18日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | Eurosurveillance (Volume 18 , Issue 3 , 17 January 2013)に掲載された論文「ニュージーランドにおける分子レベルでのカンピロバクター症サーベイランス、著者P Muellner(Epi-interactive , Miramar , Wellington , New Zealand)ら」の概要は以下のとおり。 1.ニュージーランドにおけるカンピロバクター症の分子レベルでのサーベイランスが、国の最も重大な人獣共通感染症の届出数及び入院患者数を50%低減させた介入措置の実施に貢献した。介入前の2006年の10万人当り384人から、2008年には50%減少し、その後も維持されている。当論文では、分子レベルのサーベイランスの成功利用に関するいくつかの点について論述する。 2.ここでは、微生物の遺伝子データがいかに疫学的解釈の理解を深め、変化に対応することで、疫学分析結果を充実させることができるかについて検討している。更に新しい配列決定技術の出現により、迅速かつ広範囲のゲノム配列データの入手が可能になったことで、この種の技術は、新進の遺伝子疫学領域の中で拡大し、洗練されてきている。 3.ニュージーランドでは、歴史的にカンピロバクター症の報告が多く、分子レベルのサーベイランスの結果から、感染者が高い割合で鶏肉摂取と関連していることが示された。これを受けて、2007年に鶏肉供給チェーンに沿った管理政策が通知され、2008年に施行された。その結果、2008年には以前の高い罹患率を50%低下させることになった。同時期(2002~2011年)の他の届出腸管感染症にはこのような変化は現れていない。カンピロバクター症患者の減少によって健康面及び経済面での好影響が見られ、例えばギラン・バレー症候群(以前のカンピロバクター感染に関連する自己免疫状態)症例が減少している。 4.鶏肉に関連するカンピロバクター症例が減少した一方、反すう動物由来のカンピロバクター・ジェジュニ(C.jejuni)の相当な増加が見られるため、反すう動物及び野生動物でのカンピロバクターの調査が実施されている。 5.最近開発されたモデルベースのツールを用いて、時空間的にカンピロバクター症例のクラスターを特定した時、ニュージーランド北島で8例が特異なクラスターとして特定された。それらの遺伝子型は同一の多座位配列タイピング(MLST)配列型(ST-520)であった。これはニュージーランドの反すう動物にみられる型であるが、ヒトの感染症では一般的ではない。患者の聞き取り調査で、全員が未殺菌乳を摂取しており、7例が同一農場で購入していたことが判明した。疫学情報と遺伝子型別データの組み合わせが地域の対応につながり、未殺菌乳販売に関する国の施策に対する議論の場にも報告された。 6.ニュージーランドでは、研究機関と疫学者の間での緊密な協力が、分子レベルのサーベイランスの成功において特に重要であることを学んだ。地理的に隔離された小さな国土では、初期段階での協力がより簡単に実現できると考えられる。 |
地域 | 欧州 |
国・地方 | EU |
情報源(公的機関) | Eurosurveillance |
情報源(報道) | Eurosurveillance |
URL | http://www.eurosurveillance.org/ViewArticle.aspx?ArticleId=20365 |
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本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
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掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
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