食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03740030208
タイトル オーストラリア・ニュージーランド食品基準機関(FSANZ)、ヒ素に関する消費者情報を公表
資料日付 2013年1月17日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  オーストラリア・ニュージーランド食品基準機関(FSANZ)は1月、ヒ素に関する消費者情報を公表した。概要は以下のとおり。
 ヒ素は天然に存在する物質又は人間活動から出る汚染物質として、水、空気、食品及び土壌に含まれる化学元素である。ヒ素は、有機と無機の形態で存在する。無機形態はより大きなハザードであるが、有機ヒ素は比較的低毒性である。両形態のヒ素は、土壌や地下水中に元々含有しているため、少量が一部の食品及び飲料中に見られるのは避けられない。
 ヒ素化合物は、以前はより広く農薬及び動物用医薬品などに使用されていたが、現在ではオーストラリア及びニュージーランドでは食用作物又は動物生産の用途として登録されていない。無機ヒ素は木材の防腐剤用途及び木材のシロアリを抑制するために登録されており、ヒ素誘導体は芝土や芝生及び綿用の除草剤に使用されている。
・海藻及び他の食品中のヒ素
 一部の魚介類及び海藻製品は高濃度の無機ヒ素を含んでいる可能性がある。これらの製品は、ひじき、すなわち外観は黒で通常は細切りの形で提供される茶色の海藻が含まれている。ひじきは、主に米やスープなどの他の食品に加えられる。ひじきはのりのように寿司に使用されない。
 特定の食品中の無機ヒ素に関しては食品基準コード中に基準値がある。海藻及び軟体動物の無機ヒ素の基準値は1mg/kg、魚や甲殻類では2mg/kgであり、それ以上の濃度は許可されない。食品基準コードには米などの穀物にもヒ素の基準値がある。
 公衆の健康と安全を保護する一貫した濃度を設定し、合理的に達成可能である基準値は、ヒ素暴露に寄与する可能性がある主要な食品を対象としている。輸入したひじきはリスクカテゴリー食品とみなされる場合にヒ素の検査が行われる。この分類により、輸入されるひじきの100%が検査され、無機ヒ素の検定が行われる。食品基準コード中のヒ素の基準値に適合しないひじきは輸入できない。高濃度のヒ素から消費者を守るための対策がとられているが、定期的にひじきを多く摂取したり、魚介類及び米などのヒ素を含む可能性のある食品を一緒に摂取する人は一般の集団より健康リスクが高くなる可能性がある。ヒ素暴露が心配な場合は、医師等の医療専門家に相談すること。
・サーベイランス
 FSANZは定期的に、オーストラリアトータルダイエットスタディ(ATDS)及び的を絞った調査によって、さまざまな食品中の汚染物質レベルを監視している。
 直近のATDSでは、さまざまな食品の総ヒ素及び無機ヒ素の検査も対象となっている。同様の調査はニュージーランドでも行われている。
 実施された的を絞った2つの調査は、海藻中の無機ヒ素及びヨウ素のモニタリングに関係している。FZANZは監視を続け、食事中のヒ素濃度に関する調査結果を公表し、必要に応じて助言を更新する予定である。

国立医薬品食品衛生研究所 安全情報部 食品安全情報(化学物質)No.2/2013(2013.01.23)P21
http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/index.html
地域 大洋州
国・地方 豪州
情報源(公的機関) 豪州・NZ食品安全庁(FSANZ)
情報源(報道) 豪州・NZ食品基準機関(FSANZ)
URL http://www.foodstandards.gov.au/consumerinformation/arsenic.cfm
(※注)食品安全関係情報データベースに関する注意事項
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。