食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03730520297
タイトル 国際獣疫事務局(OIE)、ブラジル農牧供給省から受理したBSE続報1号(12月18日付け)を公表
資料日付 2012年12月18日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  国際獣疫事務局(OIE)は、ブラジル農牧供給省から受理したBSE続報1号(12月18日付け)を公表した。概要は以下のとおり。
 動物保健所(Official Veterinary Services)は、患畜と同時期に同じ畜舎で飼育されていた牛を特定した。いずれも患畜と同じ肥育目的の牛で、年齢はほぼ15歳、臨床的にはみな正常であった。牧草で飼育された牛で、この方式はブラジルの牛集団の95%で採用されている。すべて安楽死処分され、と体は牧場内で適正に埋却された。BSE診断用に検体を採取し、国立レファレンスラボで病理組織検査と免疫組織化学(IHC)検査を実施した結果、いずれも陰性であった。
 追跡調査の結果、患畜のいた元の牧場からよそに移った牛も特定された。これらは直接的な公的監視の下に置かれ、耳標により個体識別され、移動が制限されている。
 患畜がBSEプリオンを有することが疑われたのは、国立レファレンスラボによるIHC検査の行われた2012年6月になってからであり、このことについて言及しておくのは重要と思われる。患畜は超急性の臨床経過を呈し(約24時間後に死亡)、年齢はおよそ13歳で、定型BSEに特徴的な臨床徴候はなく、牧草で飼育され、補足飼料は給餌されていなかった。牧場の周辺地域では狂犬病が流行していたため、患畜の脳は狂犬病検査に送致され、結果は陰性だった。2011年4月、TSEサーベイランスネットワークのラボ検査の結果、病理組織上の病変は見られなかった。地域のBSE認定ラボの1つに支障が生じたため、ラボネットワークが過負荷状態になった。このため検体のそれ以後の処理が遅れ(既に解決済み)、2012年半ばになってようやくIHC検査が行われ、プリオンたん白質のマーカーが検出されたものである。
 この結果は2012年12月6日、英国のWeybridgeにあるOIEレファレンスラボで確認された。同ラボは、症例の特徴が通常とは異なるため、病原体の性質(定型か非定型か)をウエスタンブロット法により解明すべく、更に調査を行うこととした。結果は、12月14日の時点で結論が出なかった。同ラボによれば、検体の決定的な分類ができるほどブロットの質はよくないという。それでも、報告書には「検体の質が低く、その固定歴が不詳であるため解釈に支障があるものの、当該検体はBSEのL型又はC型というよりは、むしろH型の特徴をいくつか有しているように見られる」、つまり非定型BSE、と記述されている。
 この結果に加えて、ブラジルの動物衛生当局が実施した包括的な疫学調査の結果から、今回の症例は、動物衛生にも公衆衛生にも影響のない、希有かつ自然発生的な非定型BSEである可能性が非常に高い(highly probable)と言える。また患畜は、死亡した牧場で埋却され、食肉処理チェーンには入らなかった点を強調しておくことは重要と思われる。
地域 その他
国・地方 その他
情報源(公的機関) 国際獣疫事務局(OIE)
情報源(報道) 国際獣疫事務局(OIE)
URL http://www.oie.int/wahis_2/public/wahid.php/Reviewreport/Review?page_refer=MapFullEventReport&reportid=12702
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