食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03710600343
タイトル フランス衛生監視研究所(InVS)、衛生監視報告(BVS)、ノール・パ・ド・カレ地域圏版、No.2、2012年11月号、届出疾病特集号を発行
資料日付 2012年11月22日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  フランス衛生監視研究所(InVS)は11月22日、衛生監視報告(BVS:Bulletin de veille sanitaire)、フランス最北部のノール・パ・ド・カレ地域圏版、No.2、2012年11月号、届出疾病特集号を発行した。その中で食品に関すると思われるものは集団食中毒(CFTI)であり、内容は以下のとおり。
1.1996年~2010年(15年間)にフランス全国で発生したCFTIは10
,780件で、ノール・パ・ド・カレ地域圏では396件(3.7%)であった。CFTIは2006~2009年の期間に急増しているが、これはサーベイランス制度が強化された為である。
2.1996~2010年の期間にノール・パ・ド・カレ地域圏で発生した396件のCFTIの患者総数は5
,037人で、そのうち入院したのは412人であった(入院率8.2%)。この間の死者は4人で、2人が家庭内、残り2人が医療養護施設である。死者の1人はSalmonella typhimuriumの感染が判明したが、他の3人については原因病原体は不明である。
3.CFTIの41%で原因病原体が食品や生物学的サンプルから分離特定できた。疑いのある病原体が検出できなかったCFTI感染源も20%あった。病原体が確認できたものの中で多かったのはサルモネラ属菌で、患者及び感染源でそれぞれ1/3を占めている。サルモネラ属菌が確認されたCFTIの53%は血清型がS. enteritidisであった。臨床学的及び疫学的に病原体が疑われるケースでは黄色ブドウ球菌が最も多かった(感染源の45%、患者の35%)。
4.月別のCFTI発生件数分布は、夏季(6月~9月)が多く、その期間の原因病原体はサルモネラ属菌が多い(42%)。
5.CFTI1件当たりの患者数は、家庭内CFTIでは平均4人(最低2人、最多50人)で、レストランでは平均25人(最低2人、最多230人)であった。
6.CFTI発生場所としては家庭内及びレストランがそれぞれ37%を占めた。CFTIの患者数は集団給食によるものが71%と最も多く、家庭やレストランはそれぞれ11%であった。
7.原因食品が特定又は疑われるものがCFTIの69%あり、そのうちの17%で病原体が分離された。原因食品で最も多いのは、加熱が不十分な卵・卵製品で、原因食品が特定又は疑いのある食品があるCFTIの30%を占めた。卵・生卵ベースの調理はサルモネラ属菌が原因のCFTIの2/3(64%)を占めた。特に家庭内CFTIでは69%を占めた。手間がかかる料理が、ウエルシュ菌、黄色ブドウ球菌、セレウス菌が原因のCFTIを発生させる頻度が高い(39%)。
8.届出のあったCFTIの31%で、少なくとも1つ以上のCFTI発生要因があった。設備器具の汚染(55%)、コールドチェーン断絶(43%)、調理プロセスにおける過失(41%)、調理から喫食までの時間が長い(28%)、食材の汚染(23%)、従業員が原因の汚染(25%)などである。
9.CFTIの発生源については是正措置が必要であった。これらの措置は事業所内の工事(61%)、従業員教育(30%)、事業所閉鎖/消毒(30%)、食品没収(11%)、原因従業員を調理から外す(1%)などである。
地域 欧州
国・地方 フランス
情報源(公的機関) フランス衛生監視研究所(InVS)
情報源(報道) フランス衛生監視研究所(InVS)
URL http://www.invs.sante.fr/content/download/50867/215851/version/9/file/bvs_npdc_02_2012.pdf
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