食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03710380149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、伝染性サケ貧血(ISA)に係る科学的意見書を公表
資料日付 2012年11月20日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は11月20日、伝染性サケ貧血(infectious salmon anaemia
, ISA)に係る科学的意見書を公表した(22ページ)。概要は以下のとおり。
1.大西洋サケは、ISAという病気が天然で観察された唯一の種である。伝染性サケ貧血ウイルス(ISAV) の発見に関する2002年以前の初期の報告では、非病原性ウイルスHPROと病原性ウイルスHPRΔが区別されていなかったため、現在の知見の視点から見ると古い研究成果の解釈は難しくなっている。欧州委員会からの要請に基づき、EFSAは、HPRO及びHPRΔの関連性、HPRO ISAVから出現するHPRΔ ISAVのリスク、並びにこのような出現に関する考えられるリスク要因について科学的意見を求められた。
2.HPRO ISAVは大西洋サケでは発症しないが、一過性の無症候性感染を起こし、主にえら部で複製する。HPRO ISAVが大西洋サケ以外の魚種に自然感染し、複製するとの証拠はない。病原性ISAVはHE遺伝子のHPR領域が欠失しており、F遺伝子に挿入又はQ266Lの変異が生じている。最も妥当な仮説は、病原性ISAV(HPRΔ)はHPRO ISAVから派生しているというものである。これは、孤発性集団感染のウイルス株での遺伝的関連性及び時空間的距離の間には強い関連性があることによって支持されている。
3.孤発性集団感染の疫学的及び過去のデータから、HPROから出現するHPRΔ ISAVのリスクは低いが、無視できないことが示された。HPROからHPRΔが出現するリスク要因は不明である。しかし、ウイルス複製又は宿主の感受性に影響するリスク要因は、出現リスクに影響を与える可能性がある。HPROからHPRΔへの変異の原因、及び宿主感受性に影響する要因、その結果としての病気の出現に関して更なる調査が求められる。養殖及び天然の大西洋サケのISAV HPRO保有率と同様に、ISAにおける様々な進化力の定量評価が有用であるとみられる。
 当該意見書は以下のURLから入手可能。
http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/doc/2971.pdf
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/2971.htm
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