食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03710140149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、サプリメントに栄養目的で添加するクロム源としての細胞結合クロム酵母菌製剤ChromoPrecise及び当該クロム源由来のクロムのバイオアベイラビリティに関する科学的意見書を公表
資料日付 2012年11月23日
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分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は11月23日、サプリメントに栄養目的で添加するクロム源としての細胞結合クロム酵母菌製剤ChromoPrecise及び当該クロム源由来のクロムのバイオアベイラビリティに関する科学的意見書(2012年10月31日採択、27ページ)を公表した。概要は以下のとおり。
1. 「食品添加物及び食品に添加される栄養源に関する科学パネル」(ANSパネル)は、サプリメントに栄養目的で添加するクロム源としての細胞結合クロム酵母菌製剤ChromoPreciseの安全性、及びこのクロム源由来のクロムのバイオアベイラビリティを再評価する科学的意見を提示する。ChromoPreciseは、塩化クロムを含有する培地で酵母菌Saccharomyces cerevisiaeを培養することによって得られた三価クロムを豊富に含有する酵母菌の製剤である。錠剤1錠で、三価クロムの一日摂取量の100μgを供給する。クロム強化酵母菌に含まれる有機三価クロム化合物の性質及び同定、並びにこれらの有機三価クロム化合物のトキシコキネティクス及びトキシコダイナミクスの観点からの体内挙動に関するデータは、限られている。
2. クロム強化酵母菌に由来するクロムのヒトの体内におけるバイオアベイラビリティは、塩化クロムに由来するクロムの最大約10倍高い可能性がある、と本パネルは総論として結論づけた。ChromoPreciseの無毒性量(NOAEL)の2
,500mg/kg体重/日は、ラットを用いた90日間給餌試験で特定された。クロム酵母菌の経口補給の影響を調べた他の動物試験では、クロム酵母菌の悪影響を示す科学的根拠は報告されなかった。
3. in vitro 遺伝毒性試験において、ChromoPreciseクロム酵母菌に遺伝毒性は認められなかった。ChromoPreciseクロム酵母菌の慢性毒性、発がん性又は生殖毒性に関する知見は利用可能ではないが、三価クロムに発がん性はなく、他のクロム酵母菌に関する限られたデータは、生殖の評価項目に関する影響の科学的根拠を提示していない、とANSパネルは以前に結論づけている。クロム酵母菌の臨床的有効性試験において、悪影響は報告されていない。
4. 本パネルは、当該製剤に含まれる有機三価クロム化合物の性質及び同定に関するデータが不足しているものの、クロムの摂取量が世界保健機関(WHO)の推奨した250μg/日(訳注:超えるのが望ましくない追加の摂取量)を超えないという条件において、サプリメントへのChromoPreciseクロム酵母菌の使用に懸念はないと結論づけた。

国立医薬品食品衛生研究所 安全情報部 食品安全情報(化学物質)No.24/2012(2012.11.28)P9
http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/index.html
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/doc/2951.pdf
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