食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03710030369
タイトル 台湾行政院衛生署食品薬物管理局、サンプリング検査において即席めんの調味料からベンゾピレンが検出された旨公表
資料日付 2012年11月5日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  台湾行政院衛生署食品薬物管理局は11月5日、韓国企業が製造した即席めんの調味料から発がん物質のベンゾピレンが微量検出された問題で、台湾への輸入が確認されている2製品についてサンプリング検査を行ったところ、5検体中2検体の調味料からベンゾピレンがそれぞれ1.01ppb及び0.97ppb検出された旨公表した。
 (訳注:韓国でベンゾピレンが検出された)6製品のうち2製品が台湾へ輸入されていることが明らかになったことから、同局は消費者保護法に基づき10月25日に当該製品の回収を輸入業者に求めるとともに、サンプリング検査を地方当局に要請していた。同局は即席めんの調味料の喫食量は少ないため、微量のベンゾピレンが検出されても、総暴露量は少なく、健康に危害はないとしている。
 今回、即席めんの調味料から検出されたベンゾピレンの量はいずれも欧州連合(EU)又は世界保健機関(WHO)(※)が設定した基準値より低い。また、同局による科学文献の評価に基づくと、毎日即席めんを一袋喫食すると仮定した場合、調味料一包は約12gであり、最大検出値の1.01μg/kgを用いて計算すると、ベンゾピレンの一日摂取量は約0.012μg(1.01μg/kg×12g/1
,000=0.012μg)となる。国際連合食糧農業機関(FAO)/WHO合同食品添加物専門家会議(JECFA)が評価した一般人におけるベンゾピレンの平均摂取量は0.004μg/kg体重/日で、体重60kgの人におけるベンゾピレンの一日平均摂取量は0.24μg(0.004μg/kg体重×60kg=0.24μg)である。即ち、毎日即席めんを一袋喫食したとしても、調味料から摂取するベンゾピレンの量は約0.012μgであり、JECFAの一日平均摂取量(0.24μg)より遥かに少なく、またEUの2008年の調査資料に示されたベンゾピレンの一日平均摂取量0.235μgよりも大幅に低い。
 この他、現在の各国における食品中のベンゾピレン含有量の規制は以下のとおり。
1. WHO
 あらゆる食品:10ppb(※)
2. EU
(1)燻製魚及び魚製品の筋肉、燻製肉及び肉製品等:5ppb
(2)乳幼児用食品:1ppb
(3)食用油脂:2ppb
3. コーデックス委員会、米国、日本等
 基準値の設定なし
4. 台湾は、2010年から2011年まで食品中の多環芳香族炭化水素含有量に関する調査を実施した。今後、当該結果に基づき食事暴露評価を行い、基準値設定の際の参考とする予定である。

※訳注:原文どおり。WHOによるベンゾピレンに対する基準値は、水0.7ppb、くん液(JECFA)10ppbとなっている。
地域 アジア
国・地方 台湾
情報源(公的機関) 台湾行政院衛生署食品薬物管理局
情報源(報道) 台湾行政院衛生署
URL http://www.doh.gov.tw/CHT2006/DM/DM2_p01.aspx?class_no=25&level_no=1&doc_no=86661
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