食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03700140475
タイトル フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)、カリブ海の仏領アンチル諸島住民の残留農薬暴露の第1回目の現状報告書を発表
資料日付 2012年11月7日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)は11月5日、カリブ海の仏領アンチル諸島住民の残留農薬暴露調査事業「サポティーユ調査プロジェクト(l’etude dite”Sapotille”)」による残留農薬暴露の第1回目の現状報告書を発表した(訳注:Sapotille(仏語発音サポティーユ)は、サポジラ又はチューインガムノキのことでカリブ海地域原産の低木。実は生で食べる。大きな黒い種からはクリームやリキュールが作られる。現地の代表的な農産物で調査プロジェクト名に使ったと考えられる)。
 バナナ農園で使った有機塩素系農薬クロルデコンの残留農薬影響調査は別のプロジェクトで実施しているので、今回の調査には含まれていない。
 第一段階として、フランスの法規で食品に認可されていた又は認可されている444物質について調査分析を行うこととした。これらの物質に優先順位をつけ、優先順位の高い約50種の物質について検査した。地域の30種類の食品を代表する122の食材を調査した。55種の物質について、8
,500件の分析結果が得られた。
・優先物質(55物質)中の22物質(40%)は一日摂取許容量(ADI)の範囲内に収まっていた。
・14物質(25%)については、一部の集団においてADIを超過するリスクが排除できない結果となった。これらのうちの8物質は地域産品から検出され、さらにそのうちの7物質は、少なくとも1つ以上の年齢層別集団でADIを超過する確率が高い。ほとんどのケースで、3~15歳の年齢層の集団が関係している。これらの7つの物質は、ダイアジノン、ジメトエート、ディルドリン、エンドリン、オキシデメトンメチル、パラチオン、ホレートである。
 現在、認可されているのはジメトエートのみである。他は過去の使用により環境中に残留しているものである。例えば、鶏やパイナップルからダイアジノン、水からディルドリン、魚からホレートなどが検出されている。
・19物質(35%)については、科学的知見の不足によりリスク評価に至っていない。分析方法の開発及び毒性学的参照値の設定が必要である。
 このサポティーユ調査プロジェクトではフランス本土での第2回トータル・ダイエット・スタディ(EAT2)と異なる方法論を使用しているにもかかわらず、アンチル諸島と本土との有意差は観察できなかった。

 報告書(96ページ)は以下のURLから入手可能。
http://www.anses.fr/Documents/RCCP2009sa0350Ra.pdf
 仏領アンチル諸島における有機塩素系殺虫剤クロルデコン及びその他の残留農薬に関する食品リスク評価に関するANSESのサイトは以下のURLから参照可能。
http://www.anses.fr/PNR501.htm

国立医薬品食品衛生研究所 安全情報部 食品安全情報(化学物質)No.23/2012(2012.11.14)P17~18
http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/index.html
地域 欧州
国・地方 フランス
情報源(公的機関) フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)
情報源(報道) フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)
URL http://www.anses.fr/PMGC007D01.htm
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