食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03690040149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、2007年~2010年のモニタリングにおける食品中のアクリルアミド濃度に係る更新情報に関する科学的報告書を公表
資料日付 2012年10月23日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は10月23日、2007年~2010年のモニタリングにおける食品中のアクリルアミド濃度に係る更新情報に関する科学的報告書(2012年10月18日承認、38ページ)を公表した。概要は以下のとおり。
1. 食品中のアクリルアミド濃度のモニタリングに関する欧州委員会(EC)による勧告が2010年に延長された。この新しい勧告には、モニタリング目的のために改訂された食品製品の分類が含まれる。本報告書は、この改訂された製品分類(食品の10の大分類とさらに26の小分類)を用いた2007年~2010年の欧州におけるアクリルアミドのモニタリング結果を記述する。
2. 欧州の25か国が、この4年間における計13
,162件のアクリルアミドのモニタリング結果(2010年のモニタリング結果2
,200件を含む)を提出した。このモニタリング期間中における食品分類ごとのアクリルアミド濃度の経年傾向(time trends)が推定された。
3. 2010年のmiddle bound(訳注:検出限界値(LOD)未満の濃度をLODの半値として入力した場合)におけるアクリルアミド濃度の平均値は、「その他の加工穀類を主成分とする乳幼児用食品」の31μg/kgから「代用コーヒー(訳注:コーヒー以外の原料で作られたコーヒーを模した飲料)」の1
,350μg/kgの範囲であった。最も高い95パーセンタイル値は、「インスタントコーヒー」で報告された8
,044μg/kgであった。傾向を解析したところでは、2007年から2010年までのアクリルアミド濃度に変化はほとんど示されなかった。大分類における「欧州に共通した傾向」は、「加工穀類を主成分とする乳幼児用食品」のアクリルアミド濃度の減少、及び「コーヒー及び代用コーヒー」のアクリルアミド濃度の増加であった。小分類における「欧州に共通した傾向」として、「乳幼児用ビスケット及びラスク」及び「非ばれいしょ生地由来の塩味スナック」のアクリルアミド濃度の減少、並びに「クリスプブレッド」のアクリルアミド濃度の増加が示された。小分類において「その他の加工穀類を主成分とする乳幼児用食品」のアクリルアミド濃度のわずかな減少、並びに「生鮮ばれいしょ由来のフレンチフライ」及び「インスタントコーヒー」のアクリルアミド濃度のわずかな増加がみられた。
4. 各アクリルアミド濃度は、ECが勧告した指標値(2011年から適用可能)と比較された。2010年のモニタリングデータに基づくと、様々な食品分類において、試料の3~20%がアクリルアミド濃度の指標値を超えていた。
5. さらに正確な傾向評価のためには、モニタリング期間の延長及び試料源の詳細な記述が必要となる。

国立医薬品食品衛生研究所 安全情報部 食品安全情報(化学物質)No.22/2012(2012.10.31)P9
http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/index.html
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/doc/2938.pdf
(※注)食品安全関係情報データベースに関する注意事項
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。