食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03681120208
タイトル オーストラリア・ニュージーランド食品基準機関(FSANZ)、ヨウ素に対する感受性に関するファクトシートを公表
資料日付 2012年10月17日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  オーストラリア・ニュージーランド食品基準機関(FSANZ)は9月、ヨウ素に対する感受性に関するファクトシートを公表した。概要は以下のとおり。
 一部の人は高濃度のヨウ素に感受性を持つ。これらの人々は食品中の高濃度のヨウ素及びX線造影剤などに用いるヨウ素、並びにヨウ素ベースの殺菌剤のいずれにも感受性を有する。ヨウ素に感受性を有する人は、高濃度すなわち人々が通常の食事(義務的強化分を含む)から得るヨウ素量より、はるかに過剰のヨウ素にのみ反応する。
 パンへのヨウ素添加(義務的ヨウ素強化)は、ヨウ素に感受性を有するヒトの大部分に悪影響を及ぼすことはありそうにない。ヨウ素に感受性の強い人は、数百μg又は数mgのヨウ素を含む可能性のある昆布、海草及び魚介類のようなヨウ素の多い食品を避けることを助言される。これとは対照的に、義務的ヨウ素強化は、一日当たり平均約54μg、ヨウ素摂取量を増加させる。この量は大きなグラス一杯分の牛乳中のヨウ素量とほぼ同じである。
1. 甲状腺疾患者の場合はどのようにすればよいか?
 ヨウ素の義務的強化の結果としてのヨウ素摂取量の予想される増加が、甲状腺疾患者に悪影響を与えることはほとんどない。甲状腺疾患者である場合は、医療ケアを受けていると思われるので、甲状腺機能の変化が起こることはめったにないが、もし変化があれば、通常の診断の際に確認され治療されるであろう。バセドウ病などの甲状腺機能亢進症(甲状腺ホルモンが過剰)の人は、ヨウ素摂取の増加に、より感受性が高い。その結果、薬、ヨウ素含量の高いサプリメント及び食品、咳止め薬、造影剤、昆布サプリメント、魚介類及び昆布/海草を避けるように助言される。
2. ヨウ素に対して感受性が高いと思う場合はどのようにすべきか?
 ヨウ素に感受性が高いと思う場合は、医者に相談し適切な臨床的評価を通して確かめること。食品は複雑な成分の混合物であることを心に留めておくこと。ヨウ素によるのではないかと疑っている場合でも、他の成分が問題を引き起こしているかもしれず、その場合は不必要にヨウ素を含む食品を避けることになる。どちらにしても適切な評価はこのことを確認する助けとなるはずである。ヨウ素に対する感受性の疑いが確認された場合、次の段階は、いかにヨウ素を豊富に含む食品等を多く摂取することを避けるかに関して、栄養士や医者から適切な食事の助言を得ることである。

国立医薬品食品衛生研究所 安全情報部 食品安全情報(化学物質)No.21/2012(2012.10.17)P17~18
http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/index.html
地域 大洋州
国・地方 豪州
情報源(公的機関) 豪州・NZ食品安全庁(FSANZ)
情報源(報道) 豪州・NZ食品基準機関(FSANZ)
URL http://www.foodstandards.gov.au/scienceandeducation/factsheets/factsheets/iodinefortification/iodinesensitivities.cfm
(※注)食品安全関係情報データベースに関する注意事項
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。