食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03680020373
タイトル スペインのカタルーニャ州食品安全機関(ACSA)、カタルーニャ州におけるトータルダイエットスタディ2008年報告書に関して、ダイオキシン類、フラン類、ポリ塩化ビフェニル類の状況を公表
資料日付 2012年9月27日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  スペインのカタルーニャ州食品安全機関(ACSA)は9月27日、カタルーニャ州におけるトータルダイエットスタディ2008年報告書に新しく追加された項目、「ダイオキシン類、フラン類、ポリ塩化ビフェニル類」の状況を公表した。
 ダイオキシン類及びフラン類(PCDD/F)は火災、焼却、エネルギー生産などの燃焼過程で生成する。また、ポリ塩化ビフェニル類(PCB)は、絶縁性及び安定性があることから1980年代末頃まで製造及び使用された化合物である。
 これらの汚染物質の主な暴露源(90%以上)は食物の摂取である。カタルーニャ市民のPCDD/F及びPCB摂取量は、欧州食品安全機関(EFSA)及び国際連合食糧農業機関(FAO)/世界保健機関(WHO)合同食品添加物専門家会議(JECFA)の基準値を下回るものであった。
 当該報告書からの補足は以下のとおり。
第8章 ダイオキシン類、フラン類及びポリ塩化ビフェニル類(PCDD/F及びPCB)
1. ダイオキシン類及びフラン類(PCDD/F)
(1) 濃度が高かった食品群は魚介類(0.120ng*注1WHO-TEQ*注2/kg生鮮重量)及び油脂(0.086ngWHO-TEQ/kg)で、ヒメジ(0.456ngWHO-TEQ/kg生鮮重量)、イワシ (0.256ngWHO-TEQ/kg生鮮重量)、バター(0.194ngWHO-TEQ/kg)、オリーブオイル(0.056ngWHO-TEQ/kg)が高かった。
(2) 成人男性のPCDD/F推定摂取量は20.79pg*注3WHO-TEQ/日であり、魚介類(7.86pgWHO-TEQ/日)、芋類(2.34pgWHO-TEQ/日)、乳製品(2.09pgWHO-TEQ/日)の喫食による寄与が高かった。魚介類ではマグロの缶詰(1.96pgWHO-TEQ/日)、サケ(0.82pgWHO-TEQ/日)及びイワシ(0.75pgWHO-TEQ/日)が高かった。
(3) 一日の摂取量はすべての人口集団で、WHOの定めた基準値(1~4pgWHO-TEQ/kg体重/日)の下限値を下回った。このことから、喫食によるPCDD/F摂取は健康の問題がないと考えられる。
(4) 2008年の成人男性のPCDD/F摂取量(20.79pgWHO-TEQ/日)は、2000年(95.41pgWHO-TEQ/日)から78%、2005年(25.67pgWHO-TEQ/日)から19%減少した。2005年から2008年に関しては、魚介類及び芋類による摂取量が僅かに増加したが、全般的に減少しており、特に肉、パン及び油脂の寄与が減少した。
2. ポリ塩化ビフェニル類(PCB)
(1) 総PCB濃度が高かった食品群は魚介類(10
,265ng/kg生鮮重量)及び油脂(697.9ng/kg)で、ヒメジ(47
,913ng/kg生鮮重量)、サバ(26
,664ng/kg生鮮重量)、イワシ (24
,667ng/kg生鮮重量)、バター(1
,736ng/kg)、マーガリン(358.8ng/kg)が高かった。
 ダイオキシン様PCB(DL-PCB)、非ダイオキシン様PCB(NDL-PCB)でも同様に、濃度が高い食品群は魚介類及び油脂であった。
(2) 成人男性のDL-PCB 推定摂取量は32.43pgWHO-TEQ/日であり、魚介類(21.72pgWHO-TEQ/日)、続いて、油脂(2.46pgWHO-TEQ/日)、乳製品(2.30pgWHO-TEQ/日)の喫食による寄与が高かった。魚介類ではイワシ(5.12pgWHO-TEQ/日)、油脂ではオリーブオイル(2.05pgWHO-TEQ/日)、乳製品ではタイプ2のチーズ(羊乳のチーズなど) (0.58pgWHO-TEQ/日)が高かった。
 NDL-PCB及び総PCBにおいても、最も寄与の高い食品群は魚介類(各318.00ng/日、364.40ng/日)であったが、続いて、乳製品(各10.56ng/日、13.41ng/日)、肉及び肉製品(各10.66ng/日、12.35ng/日)が高く、若干の相違があった。
(3) 体重70kgの成人男性のDL-PCB推定摂取量は0.46pgWHO-TEQ/kg体重/日であり、WHOが定めたPCDD/F及びDL-PCBの耐容一日摂取量(TDI)1~4pgWHO-TEQ/kg体重/日の下限値を下回った。
 NDL-PCB推定摂取量は5.28ng/kg体重/日であり、フランスのトータルダイエットスタディにおける一日の摂取量の2分の1で、欧州市民の推定摂取量10~45ng/ kg体重/日を下回った。(EFSA、2005年)
 総PCB推定摂取量は6.29ng/kg体重/日であり、WHOが定めたTDIの3分の1であった。
 子供の集団については、DL-PCB摂取量(1.56pgWHO-TEQ/kg体重/日)は、WHOが定めた基準値1~4pgWHO-TEQ/kg体重/日の下限値に近く、総PCB摂取量(18.99pgWHO-TEQ/kg体重/日)は、WHOが定めた基準値20ng/kg体重/日を僅かに下回った。NDL-PCB摂取量(16.09ng/kg体重/日)は、欧州の子供の集団の推定摂取量27~50ng/kg体重/日を下回った。(EFSA、2005年)
(4) 2008年の成人男性のNDL-PCB摂取量(369.4ng/日)及びDL-PCB摂取量(32.43pgWHO-TEQ/日)は、2005年(各707.2ng/日、52.40pgWHO-TEQ/日)からそれぞれ48%及び38%減少した。
 当該報告書は以下のURLから入手可能。
http://www.gencat.cat/salut/acsa/html/es/dir1593/edt2008es.pdf

*注1 ng(ナノグラム):10億分の1グラム
*注2 TEQ:toxic equivalent、毒性等量
*注3 pg(ピコグラム):1兆分の1グラム
地域 欧州
国・地方 スペイン
情報源(公的機関) スペインカタルーニャ州食品安全機関(ACSA)
情報源(報道) スペインカタルーニャ州食品安全機関(ACSA)
URL http://www.gencat.cat/salut/acsa/html/es/dir3577/doc34974.html

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