食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03670350149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、農薬有効成分ジクワットのボリジに対する既存の残留基準値の修正に関する理由を付した意見書を公表
資料日付 2012年5月22日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は5月22日、農薬有効成分ジクワット(Diquat)のボリジ(訳注:ハーブの一種)(エキウム(エキウム・プランタギネム(訳注:シャゼンムラサキ))を含む)に対する既存の残留基準値(MRL)の修正に関する理由を付した意見書(2012年5月15日承認)を公表した。概要は以下のとおり。
1. 規則(EC) No 396/2005の第6条に従って、評価担当加盟国(EMS)の英国が、ボリジに対するジクワットの既存MRLを修正する申請をTechnology Crops Ltd.社から受けた。実際の提案は、エキウム(エキウム・プランタギネム)に対するジクワットの意図された使用に適応させるために出されているが、この作物は、規則(EC) No 396/2005の附属書I (訳注:欧州連合(EU)レベル又は加盟国に現在あるMRL及び調和されたMRLが適用されるすべての生産物のリスト)に収載されていない。エキウム(エキウム・プランタギネム)はボリジと同じムラサキ科であるため、当該EMSは、ボリジと同じ食品分類コードに従ってエキウムを検討することを提案した。その結果、当該MRL案は、ボリジ及びエキウム(エキウム・プランタギネム)に当てはまることになる。当該EMSは、ジクワットの意図された使用に適用させるため、ボリジに対する既存MRLの0.1mg/kg(定量限界(LOQ))を2mg/kgに引き上げるよう提案した。当該EMSが規則(EC) No 396/2005の第8条に従って作成した評価原案(Evaluation report)は、欧州委員会(EC)に提出され、EFSAに転送された。
2. EFSAは、利用可能な残留試験の品質が現行の品質基準を満たしていないと結論づけた。残留試験によって、試料の分析に用いられた分析法の妥当性確認が不十分であることが示された。さらに当該試料は、試料の完全性を証明する条件に従って保存されていなかった。残留試験で測定された残留濃度に関するこれらの不確実性を考慮して、EFSAは、意図された使用の安全性を裏付けるボリジ及びエキウムに対するMRL案を算定しなかった。EU北部におけるエキウム(エキウム・プランタギネム)に対する意図された使用の安全性を裏付けるため、現在適用されるEUのガイドラインを遵守した残留試験が提出される必要がある。
3. ジクワットのEUレベルの既存MRLに対して特定された長期暴露による懸念があるとすれば、それらの既存MRLについて包括的な検証が行われる前に、ジクワットの新たな使用を現時点では認可できない。また、EFSAは、将来のMRLの申請のために、ジクワットの既存使用に起因する長期暴露量についてさらに正確な推定を行い、ジクワットの新たなMRLの安全性について確実な根拠のある結論を出すために必須となるEUレベルの既存MRLに関する背景情報(農業生産工程管理(GAP)、残留試験、加工試験)の提示が必要になることに留意する。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/doc/2711.pdf
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