食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03661010475
タイトル フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)、グリホサート除草剤耐性遺伝子組換えセイヨウナタネMON88302の認可について意見書を公表
資料日付 2012年8月31日
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概要(記事)  フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)は8月31日、欧州規則(EC)No.1829/2003に基づき、除草剤耐性遺伝子組換えセイヨウナタネMON88302を輸入、加工、食品並びに飼料として使用するための市場流通認可申請について競争・消費・不正抑止総局(DGCCRF)から諮問を受けて2012年6月14日付けで提出した意見書を公表した。
 MON88302は、栽培品種Ebonyの胚軸を、形質転換用プラスミドを有する無毒化アグロバクテリウム・ツメファシエンス(Agrobacterium tumefaciens)菌株を使って形質転換することによって得られたものである。
 このプラスミドは、クローニングの際の選別に用いる抗生物質であるスペクチノマイシンやストレプトマイシンに対する耐性を付与するaadA遺伝子、大腸菌(E. coli)やA. tumefaciensにおける自己複製に必要なエレメント(oriV)などを全て具有している。
 導入される遺伝子構築物は、花粉を含む様々な組織で導入遺伝子を発現させるキメラプロモーターの制御を受けて、グリホサートに対する耐性を付与するCP4タンパク質をコードする遺伝子で構成されている。cp4epsps遺伝子が花粉中にも発現することで花粉の稔性が除草剤の影響を受けずに済むことから、ナタネの開花期の最初の段階までグリホサート系除草剤を散布することができる。
 CP4EPSPSタンパク質の含有量は、グリホサートで処理したナタネの子実で25μg/g湿重量(標準偏差=5.2)で、グリホサートで処理していないナタネの子実では29μg/g湿重量(標準偏差=5.0)である。
 プロモーターの特性を考慮すれば、さらには欧州食品安全機関(EFSA)のガイドラインに基づき、花粉中のcp4epsps導入遺伝子の発現レベルに関する情報が必要である。
 cp4epsps遺伝子は、ヒトや動物に対する病原性やアレルギー誘発性が知られていない菌株のAgrobacterium sp. CP4由来のものである。
 ナタネMON88302内で産生されるCP4 EPSPSタンパク質は、動物を除く自然界(藻類、植物、菌類、細菌類)にごく普通に存在するEPSPSタンパク質の一種である。
 CP4 EPSPSタンパク質は、ダイズやトウモロコシなどの食物が本来持っているタンパク質、また農産物加工食品に使用されて安全に食されてきた歴史を有する真菌類や細菌類(酵母菌サッカロマイス・セルビジエ: Saccharomyces cerevisiae)が本来持っているタンパク質に類似していると考えられている。
CP4 EPSPSタンパク質は、グリホサートに対する親和性を低下させることにより植物にグリホサート系除草剤に対する耐性を付与するものである。
 cp4epsps遺伝子は、既に栽培されている形質転換植物(ナタネ、ダイズ、トウモロコシ、ワタ、ビート大根)に導入されており、CP4EPSPSタンパク質はこれらの植物の市場流通認可申請時に安全評価が完了している。
 CP4EPSPSタンパク質を発現する遺伝子組換え植物のあるものは既に1996年に認可され、現在まで消費者の健康に有害な作用を及ぼしたとする報告は存在しない。
 E. coliで産生したCP4 EPSPSタンパク質を使い、単回投与毒性試験がCD1マウス(雌雄それぞれ10匹)で実施されている。最大用量572mg/kg体重で毒性は観察されなかった。
 結論として、除草剤耐性遺伝子組換えセイヨウナタネMON88302の搾りかすやオイルの摂取によって、消費者に健康リスクが生ずるとは考えにくいが、げっ歯類を使用した90日間亜慢性毒性試験データや飼料として使用する場合の対象動物を使った飼養試験データがないのでMON88302由来の食品を摂取したことによる潜在的リスクを完全に評価できないとして、否定的意見を付した。
地域 欧州
国・地方 フランス
情報源(公的機関) フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)
情報源(報道) フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)
URL http://www.anses.fr/Documents/BIOT2012sa0112.pdf

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