食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03660460160
タイトル 英国食品基準庁(FSA)、抗生物質に関する新たな試験が必要であるとの文献調査結果を公表
資料日付 2012年8月28日
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概要(記事)  英国食品基準庁(FSA)は8月28日、スコットランドの食品基準庁(FSAS)の委託により行われた文献調査の結果、抗生物質に関する新たな試験が必要である旨を公表した。概要は以下のとおり。
 FSASの委託による当該調査の結果、ハチミツの製造に抗生物質ニトロフラゾンが使われているかを検証するための新たな代替試験法の開発が推奨される。
 ニトロフラゾンはヒトに対し発がんの可能性があることから、英国及び欧州連合(EU)では食料生産動物への使用が禁止されている。ニトロフラゾンの代謝物質セミカルバジド(SEM)は、食料生産動物へのニトロフラゾンの違法な使用を検出するマーカーとなる。文献調査の結果、SEMがハチミツ中に自然に産生されるとすれば、その方法についての調査研究の実施が推奨される。
 2010年にスコットランドのヘザーハニー検体の試験でSEMが検出されたことは、ミツバチにニトロフラゾンが使用されたとは考えられないとされたが、このことはまた、SEMが現在未確認の他の発生源に由来する可能性も示唆している。
 これらの提言は英国残留動物用医薬品審査委員会に提出される報告書に盛り込まれ、同委員会が検討することになる。
 今回の文献調査を受けて、研究者らはヘザーハニーなどの食品中にSEMが生成される可能性についていくつかの仮説を示し、SEMの考えらえる生成経路を特定した。
 欧州食品安全機関(EFSA)は、食品中に検出されるレベルのSEMはヒトの健康に影響はないと結論づけている。しかしながら、食品中のSEMがニトロフラゾンの分解生成物ではなく、自然発生によるものであると実証できれば、消費者はさらに安心できるであろう。
 FSASは、SEMの天然の発生源がハチミツ中に存在する可能性を示す根拠と、SEMが特に高純度のヘザーハニーにおいて、自然発生により生成される可能性があるのかについての調査を目的とした文献調査を委託した。

国立医薬品食品衛生研究所 安全情報部 食品安全情報(化学物質)No.18/2012(2012.09.05)P5~6
http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/index.html
地域 欧州
国・地方 英国
情報源(公的機関) 英国食品基準庁(FSA)
情報源(報道) 英国食品基準庁(FSA)
URL http://www.food.gov.uk/news-updates/news/2012/aug/antibiotic
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